こんな詩を書いてみました。
『一人にしてくれ』
唇はこみ上げる 涙で震える
やるせない哀しみが 心を引き裂く
湧き上がる胸騒ぎ 悪夢の余韻が
小刻みにこの身体 浸してゆくんだ
含みのある笑み 浮かべた君の
裏切りを僕は知っている
痛みと屈辱 過ぎ去った夢
交わした約束 帰らない
やりきれぬ jealousy(ジェラシー)に
蒼ざめる僕の 感情は揺れている
一人にしてくれ
肌寒い風が吹き 身体は震える
雨の音しのび込み 心はびしょ濡れ
いくつかの嘘をつき 知らん顔をして
僕のこと憐んで 笑っていた君
冷ややかな顔で 振り向く君は
裏切りを開き直るのか
虚しい溜息 崩れる記憶
愛しい思い出 帰らない
傷ついた pride(プライド)に
凍りつく僕の 恋情は泣いている
一人にしてくれ
絶望の欠片 胸を切り裂き
絡めた指先 帰らない
ありふれた romance(ロマンス)に
踊らされた僕 激情に悶えてる
一人にしてくれ
大好きで信頼していた彼氏が、自分を裏切っていたことを知った男の子の心情を詩にしてみました。こんな詩を書いていながら、実は最近、年齢のせいにはしたくないのですが、恋愛感情が強く無くなってきている自覚があるんです。
『アロマンティック』と呼ばれる指向性の一つらしいのですが、社会では「恋愛するのが普通」という前提が強いので、「付き合っている人いないの?」「性格に問題あるんじゃない?」とデリカシーのない人からズケズケとあらぬ詮索をされて傷つくことも度々です。
「冷たい」とか「不思議」とか誤解されやすいところもありますが、だからと言って僕に好意を持ってくれる人とのつながりや、信頼してくれる人との関係まで蔑ろにはしていません。
人生を豊かにしてくれるものは『恋愛』以外にたくさんあると気づき始めたのかもしれません。
僕と同じように思っている人はたくさんいると思います。それは「おかしい」事ではないし悩む事でもないと思います。人として自然な在り方だし個性だと思うことにしています。
自分で自分を肯定してあげなければ自分がかわいそうですからね。だから、要らぬ詮索をしたり、憶測で人を判断することはやめてください。一人にしてくれ(笑)