こんな詩を書いてみました。

 

 

『何のために生きているか』

 

 

雪嵐 霞んだ冬空が

刹那に 鈍く光って

月明かり 重たく沈み込み

時の流れが 立ち止まってる

捨てた夢に今も 揶揄われて

切々と 抱きしめる 罪のない嘘

淋しげな唇に 見透かされてる

現実は残酷と 身に染みたんだ

傲慢な言い草と 笑ってもいい

何のため生きてるか 問いかけている

それでも答えなんか わからない

 

 

流氷の 軋む音がするよ

吹雪を 舞い上がらせて

月明かり 冴え冴えと白くて

悲鳴が静寂 かき消してゆく

捨てた夢に今も 縛られてる

愚かだね 馬鹿だよと 自分を責める

噛み締めた唇が 血で滲んでる

現実の厳しさに 向き合いながら

生きてゆくことだけに もう疲れたよ

もどかしく過ぎて行く 時間が惜しい

それでも運命だと 受け止める

 

 

人知れず 吐き出した溜息

目の前 白く凍らせ

月明かり 見上げれば滲んで

涙を堪え 手探りの闇

捨てた夢に今も 追い立てられ

未練だね 諦めろ 心が折れる

青褪めた唇が 震え始めた

現実は甘くない 思い知らされ

身の程を弁えろ 誰かかが叫ぶ

舌打ちが耳の底 こびりついてる

それでも生き抜くんだ 譲れない

 

 

 

若い頃、「将来、こんなことがしたいんです。」「こんな道へ進みたいんです。」なんて熱く語ったりすると、「また、語り出したね〜、そんなの無理じゃない?」「身の程を弁えたほうがいいよ」なんて言われたことがありました。

 

夢ですからね。現実になるとは限らないですけど、目の前で真っ向から否定されると、心が折れたり、気分が落ち込んだりするものですよね。

 

そう言う人とは、関わらないようにすればいいだけですけど、悔しさをバネに頑張ろうと言う気持ちにはなりますね。

 

一生懸命、努力して頑張っても夢になかなか届かない時もあります。諦めるという決断をしなければいけない時もあるでしょう。だけどそれだからと言って「人生に負けたんだ」なんて思わなくていいと思います。何にもわからない奴らが、あれこれ陰口叩いても、気にすることはないんです。

 

「何のために生きてんのかなぁ」なんてたまに考えたりしますけど、答えなんて出ないし、自分を無理に追い込むことは辞めようとこの頃思うようになりました。

 

そんな気持ちが『何のために生きているか』という詩になりました。