こんな詩を書いてみました。

 

『怒り』

 

やり場のない 怒りだけが僕を

奮い立たせる 握った拳が虚しくて

よろめくような 足取りで佇む

後ろ姿は 絶望に絡めとられている

心が叫ぶ 悲鳴が闇を切り裂く

思わず口をつく言葉さえ 刺に塗れている

真実は どこにある 知りたいだけ

心まで 試されて 震える影

泣きたい気持ち 抑えながら

人知れずため息つき

誰も頼ることはできない

哀しみは自分だけのもの

 

 

かけてくれた 慰めの言葉が

胸に染みるよ 無防備に心さらけ出し

積み重ねた 二人だけの時間

無意味だったと 思いたくはない苦しいんだ

心は脆い 強く見せかけてるだけ

分かってお願いだ すがりたい誰か助けてくれ

真っ直ぐに 差してくる 陽が眩しい

幸せと 不幸せ 紙一重さ

悲しい別れ 繰り返して

人は大人になるのか

東の空が夜に染まり 

哀しみを闇が抱いてゆく

 

 

愛したり 憎んだり 繰り返して

傷ついて 血を吐いて 苦しむだけ

訳知り顔の 微笑みさえ

プライドを叩きのめす

どこまで傷つけば良いのか

全てを壊してしまいたい

 

 

僕は悲しいことや、辛いことがあると、

落ち込むと同時に『怒り』が湧いてくるんです。

何故こんなことが起こるんだろう?

何故こんな目に合わなければいけないんだろうって。

 

今はもういい歳なので、『怒り』に見舞われると、

悩んでも仕方ない、どうしようもないなと適当に払い除けて、

やり過ごすこともでき、怒ったって時間の無駄だろって

諦めがつくようになりましたが

10代の頃は、嫌なことがあるとどう対処すればいいのか

分からず、闇雲になり、心を鎧に包んで、全てを拒絶して、

落ち着くまで周りに頑なな態度を取っていたように思います。

 

この『怒り』という詩、高校生の頃、思ったこと、

感じたことを何気に書き溜めていたノートに

書いてあったものです。

タイトルもついていませんでした。

 

久しぶりにノートを読んでいたら見つけたんです。

なんか怒ってるなぁと、自分が書いたものながら

若いなぁと苦笑しながら読んでしまいました。

失恋でもしたのかな?(笑)

読み返して『怒り』というタイトルしか思いつきませんでした。

 

若い頃は若いなりの悩みや苦しみがあり、

それを乗り越えて今がある

そう思えるようになりました。

年を重ねるってそういうことなのかなぁ〜(笑)

 

現代も、日々、怒りたくなるような事件や出来事が

巷には溢れていて、先の見えない時代ですけど

命が続く限りは生きて行くしかないですからね。

 

無理をせずに、自分なりにね。