こんな詩を書いてみました。

 

『哀しみのモノローグ』

 

言い訳など聞きたくはない

また振り出しに戻っただけ

ほろ苦い後悔のこし 背中向けた

精一杯の皮肉をこめ

あなたに握手求めていた

冷たい沈黙 流れて揺れた

心が悲鳴をあげている 何度でも

ドライに割り切れる ことじゃない

見透かされていた 哀しみのモノローグ

涙は見せない あなたには

 

束の間の約束だったね

叶わぬ夢を追い続けた

人知れずため息吐いて 崩れ落ちた

鏡に映る私の顔 

色を無くし青ざめていた

冷たい気配が 体を包む

心が悲鳴をあげている 何度でも

気怠い絶望に 取り憑かれ

拍手はいらない 哀しみのモノローグ

微笑み返すわ あなたには

 

生まれたことが間違いだと

自分自身を深く責めて

生きることにも疲れ 立ち尽くした

やり場のない怒りに震え

掠れた声で笑っていた

男を見る目が 無かっただけと

心が悲鳴をあげている 何度でも

心の呟きを 受け止めて

私が主役よ 哀しみのモノローグ

聴かせてあげるわ あなたには

 

 

 

『モノローグとは、映画や演劇などにおける演出手法で、登場人物が誰に向けて話すでもなく、自らの心境などを吐露すること。または、終始そのような心境の吐露だけで構成された劇(ひとり芝居)や小説の形式で、簡単に言えば登場人物の心のつぶやきのことです。』

 

失恋って、相手のことが大好きだった場合は辛くて苦しくて、悲しいものですけど、何が原因であったとしても相手を恨んだり、自分を責めたりしても仕方のないことだと僕は思います。

 

と偉そーに言っても、僕も若い頃は好きになったら、あと先考えず突っ走ってぶつかって自爆したことは何回もありますけど(笑)。

 

『哀しみのモノローグ』という詩のヒロインは、哀しみもグッと自分の胸に抑えて、相手には弱さを見せないと耐えている女性です。

 

悲劇の主人公を演じる、舞台女優になったつもりで書いてみました。