こんな詩を書いてみました。

 

『馬鹿な犬』

 

馬鹿な犬みたいに 尻尾を振って

お世辞ばかりを言う つまらない奴

甘え上手なんだ みっともないぜ

半笑いで人を見下すくせに

冷めている視線の裏で

舌打ちをしているのだろう

くだらない会話の裏で

曖昧に頷くのだろう

何故 媚びるのか

何故 誤魔化すのか

甘えとしか 舐めてるとしか

思えないんだ

 

 

川の底に沈む 空き缶のよう

澱む川に浮かぶ ゴミのようだよ

見つめてるといつも 目を逸らすんだ

くだらない言い訳 聞きたくはない

見えすいたお世辞の裏で

毒舌を吐き散らしてる

張り付いた笑顔の裏で

上の空どこか投げやり

何故 逃げるのか

何故 現実から

甘えとしか 舐めてるとしか

思えないんだ

 

 

前向きな言葉の裏で

汚れた手ポケットの中

健気さを演じる裏で

化けの皮いつか剥げるよ

何故 真剣に

何故 生きられない

甘えとしか 舐めてるとしか

思えないんだ

 

 

 

◎飼い犬に手を噛まれる

信じていた人から裏切られたり、予想外の害を受けたりすること。

 

◎負け犬の遠吠え

人前ではできない割に、陰では威張ったり悪口を言ったりする人のたとえ。

 

◎尾を振る犬は叩かれず

犬が尾を振るように、誰にでも愛嬌を振りまいて従順な人は、ひどい仕打ちなどを受けることはないということ。

 

◎犬に論語

「馬の耳に念仏」と同じく、どんなに熱心に説いて聞かせても、無駄なことのたとえ。

 

◎犬の遠吠(とおぼ)え

臆病者が陰で威張ったり、他人を非難したりすること。

 

◎暗がりの犬の糞(くそ)

自分の失敗を他人が気づかないのを幸いにして隠すこと。

 

◎虎を画きて狗に類す(とらをえがきていぬにるいす)

能力のない者が優れた人の真似をし、かえってぶざまな結果になること。

 

犬のことわざは悪い意味で使われやすいですよね。思い出すだけでもこれだけあります。裏切り者を喩えて「この○○の犬め!」とか言ったりもします。犬好きな方からすると、面白くない言葉の数々かもしれませんね。

 

何故、僕がこんな詩を書いたかと言いますと、僕が今勤めている職場に、この言葉たちが当てはまる従業員が二人いるからです。

 

一人は40歳、もう一人は60歳。どちらも正社員ではありません。短時間で働く人(パートタイム労働者)です。

 

他に何人も同じ条件で働いている方はいらっしゃいますが、この二人だけ何故が時給が他の方より高いのです。入社して日も浅いのに。

 

時給を決めたのは、前任の部署の代表(現在は他部署へ移動)でしたが、その二人のそれまでの職歴や経験を加味して決めたのかもしれません?が、いま、この二人のせいで現場は大荒れです(笑)。

 

僕は今、サブリーダーの役目なので、みんなの相談にものりますし、仕事の指示や取引先との交渉も何でもやらなければいけない立場です。

 

そんな職場で毎日、耳に入ってくるのは、二人の悪い噂ばかりなんです。今はこんな時世ですから、仕事の内容だってそこまで大変なことはさせてないし、残業なんてないし、させないし、みんなに気持ちよくやらなければいけないことだけやって、帰ってもらおうと僕は努力しているのに、自分でいうのも何なんですけど、その優しさに付け込まれるというんですか、仕事は雑、見るからに手を抜く、平気で嘘をつく、誤魔化す…。

 

他のパートさんからすれば、経験も浅いのに、私たちより時間給も高いのに、それに見合った仕事をしていない、どうしてですか?と思うのは当然なんです。

 

ちょっと目を離すと、契約時間より早めに出社してタイムカードを押したり、就業時間を過ぎてるのに押さなかったり、なんかいじましい、セコイごまかしをして、残業代を稼ごうとする…。本当に困った野郎たちなんです。

 

二人してLINEの交換もしていて、他人のアラを探して、人を落として、自分を必死に上げようとする。

 

「マウントをとる」って言いますよね。相手よりも上のポジションをとり、優位性を自慢したり威圧的な態度をとって、 自分が優れていることを、相手に認めさせたいって欲求が強いんです。この二人。

 

それは僕にはない部分で、側にいられるだけで疲れる男たちです。僕は40歳のパート君に「私は詩音さんと違って、これができるから」なんてハッキリ言われたこともありますしね。

 

この職場で僕ができないことなんかないっちゅうねん。アホかっ(笑)。

 

僕だって言われっぱなしではないですけど、二人を辞めさせる権限は僕にはないし、あぁヤダヤダと思っいたら『馬鹿な犬』なんて詩が浮かんでしまいました。

 

こんな奴ら、皆さんの職場に一人くらいいないですか?(笑)。