2015年以来の開催となる「若尾文子映画祭」が、来月2月28日からスタートすることが決定しました!

 

あわせて、上映作品と予告編がお披露目されました。

 

予告編は、「心も身体も、全部であなたを愛したわ」という若尾文子さんの官能的なセリフから始まり、各作品の名シーンが連なっていく内容になっています。「わたしのすべてを見せてあげる」というテロップとともに、日本の映画史に輝く若尾文子さんの名演を堪能できる仕上がりになっています。

 

上映作品の詳細と予告編は、公式HP(cinemakadokawa.jp/ayako-2020/)で確認できます。

 

増村保造、溝口健二、吉村公三郎、市川崑といった名監督、市川雷蔵、勝新太郎、田宮二郎ら昭和を代表する伝説の名優たちと共演した若尾文子さん。自らの欲望のままに男を騙していく娼婦、自分の生き方に目覚めていく天真爛漫な少女、相手を思うあまり狂気にはしる人妻…。

 

女性が持つ“いくつもの顔”“壮絶な人生”を見事に演じきり、女優として絶えず進化を続けた名女優の軌跡です。

 

2015年以来となった「若尾文子映画祭」今回の目玉は、世界初披露の「刺青/増村保造監督(1966年)」4Kデジタル修復版ですね。名キャメラマン宮川一夫さんが、錦絵や浮世絵などの色を勉強し、木版で摺ったような絵を目指したといわれている作品で、若尾さんの着る襦袢の真紅など、濁りのない色が美しく再現されているのか楽しみですね。

 

そのほか“若尾文子入門編”として鑑賞しておきたい「赤線地帯/溝口健二監督」、「浮草/小津安二郎監督」、「女は二度生まれる/川島雄三監督」、「越前竹人形/吉村公三郎監督」、“増村保造×若尾文子”というゴールデンコンビによる「卍」「青空娘」「赤い天使」「清作の妻」「華岡青洲の妻」「『女の小箱』より 夫が見た」「最高殊勲夫人」「妻は告白する」をラインナップ。川島雄三監督「雁の寺」、「しとやかな獣」、三隅研次監督「女系家族」、弓削太郎監督「お嬢さん」、市川崑監督「ぼんち」などもそろった全41作品が上映されます。

 

「若尾文子映画祭」は、来月2月28日から東京・角川シネマ有楽町ほか全国順次開催です。すべてデジタル上映です。

 

2月28日にはワイズ出版より「若尾文子写真集」が発売されます!

 

ポスターは増村保造監督「卍」の一場面だと思いますが、大胆なデザインですね〜。若尾さんは「嫌だわ〜」とおっしゃったかも知れませんが、眼福でございます!

 

映画祭、楽しみです!