こんばんは。
11日から15日までWOWOWでウイリアム・ワイラー監督没後30年を記念して「ファニー・ガール」「探偵物語」「黄昏」「L・B・ジョーンズの解放」「必死の逃亡者」の5作品が放映されました。今回はあまり語られることの少ない遺作の「L・B・ジョーンズの解放」が放映されたのがうれしかったです。
ウイリアム・ワイラー監督と言えば「ローマの休日」ですよね~。この作品が嫌いだっていう人にまだ会ったことがないですね。それとやはり「ベン・ハー」でしょうか。中学生の時に劇場で見ました~。リバイバルで。当時は70mmといって横に長いスクリーンで大迫力だった記憶があります。
今回、放映された5本の中から今日は「ファニー・ガール」のお話をしたいと思います。ウイリアム・ワイラー監督唯一のミュージカル映画ですね。しかしミュージカル部分はハーバート・ロス監督が担当してドラマ部分をワイラー監督が担当したそうです。1964年にブロードウェイで上演されたジーグフェルド劇場の看板スターだったファニー・ブライスの伝記ミュージカルを映画化したものです。
舞台のファニー・ブライス役で大当たりをとったバーブラ・ストライサンドが映画初主演し1968年度アカデミー賞で主演女優賞をキャサリン・ヘプバーンと同時受賞したヒット作です。(ヘプバーンは冬のライオンの王妃役で受賞)
僕、バーブラ・ストライサンド大好きです。世界を代表するシンガーとして、女優として
エンターティナーとしてショービジネス界の最高峰に立った女性アーティストの一人だと思います。彼女が歌う「マイ・ファニー・バレンタイン」大好きです。ロバート・レッドフォードと共演した「追憶」のテーマ曲「THE WAY WE WERE」ジュディ・ガーランドの名作をロック界に舞台を移してリメイクした「スター誕生」のテーマ曲「EVERGREEN」「Woman In Love」そして「ファニー・ガール」の「People」名曲揃いですよね~。
さてさて「ファニー・ガール」ですがステージに立つという夢に向かってがむしゃらに突き進むファニーの姿に目頭が熱くなってしまいました。オーディションで不合格と告げられようが何度も何度も果敢に挑戦し続けるファニーの姿に勇気を貰いました。名前の通りファニーなキャラクターなんです。持ち前の明るさや憎めない性格に回りの人々が動かされていくんですよね。自分の夢を叶えるためなら決して妥協はしない。それを邪魔するものには断固として抗議をする。それが劇場の一番エライ人であっても。それは我がままとは違うんですよね。たくさんの観客を喜ばせ、楽しませ、感動させるには信念を貫く姿勢が大事なんですよ。観客のご機嫌を取ったり、批評ばかり気にしていたのでは観客は離れてしまうと思うんです。
実際のファニー・ブライスもそういう魅力に溢れたスターだったのではないでしょうか。
スターの階段を上り始めたファニーの前にニックというオマー・シャリフ演じる踊り子たちに人気のタキシードの似合う男が現れます。職業は賭博師です。当時の社交界にはこういう男たちが結構いたんですね。ギャンブルで生計を立てているんです。でも生まれは良くて苦労しらずのお坊ちゃんなのです。二人は愛し合い結婚をし子供も生まれ、幸せに暮らしていたのですがニックは大きな賭けに負けてしまい、プライドを傷つけられ、あせったあげくある詐欺事件に巻き込まれて、捕まってしまいます。
つらいのはすべてファニーへの愛が根底にあることです。ファニーはニックの男としてのプライドを守ってあげたい。ニックはスターであるファニーに金銭的に男として迷惑をかけたくない。世間からヒモのような目で見られたくないという思い。それが空回りしてしまうんですね。いい弁護士を付ければ逮捕されることはなかったのですが、ニックは潔く自分から罪を認め刑務所へ。これもファニーを思うからこそなんです。
逮捕されて1年半後、ニックが出所してきます。けれどファニーは彼に別れを告げるのです。憎いからじゃなく、愛しているからこそ決心するんですね。ニックのこれからの人生を思えばこその決断だったと思います。愛って誰かのために自分の気持ちも犠牲にしなければいけない時ってありますよね。
ファニーはニックと出逢えて幸せだったと思います。悲しい結末には僕は思えませんでした。この作品のヒットを受けて翌年、バーブラは「ハロー・ドーリー」の映画化で主演を努めることになります。しかしあまりヒットはしなかったみたいですね。この作品を最後にハリウッドではこういう大型のミュージカル大作は製作されなくなります。アメリカン・ニュシネマの時代に突入してくのです。
11日から15日までWOWOWでウイリアム・ワイラー監督没後30年を記念して「ファニー・ガール」「探偵物語」「黄昏」「L・B・ジョーンズの解放」「必死の逃亡者」の5作品が放映されました。今回はあまり語られることの少ない遺作の「L・B・ジョーンズの解放」が放映されたのがうれしかったです。
ウイリアム・ワイラー監督と言えば「ローマの休日」ですよね~。この作品が嫌いだっていう人にまだ会ったことがないですね。それとやはり「ベン・ハー」でしょうか。中学生の時に劇場で見ました~。リバイバルで。当時は70mmといって横に長いスクリーンで大迫力だった記憶があります。
今回、放映された5本の中から今日は「ファニー・ガール」のお話をしたいと思います。ウイリアム・ワイラー監督唯一のミュージカル映画ですね。しかしミュージカル部分はハーバート・ロス監督が担当してドラマ部分をワイラー監督が担当したそうです。1964年にブロードウェイで上演されたジーグフェルド劇場の看板スターだったファニー・ブライスの伝記ミュージカルを映画化したものです。
舞台のファニー・ブライス役で大当たりをとったバーブラ・ストライサンドが映画初主演し1968年度アカデミー賞で主演女優賞をキャサリン・ヘプバーンと同時受賞したヒット作です。(ヘプバーンは冬のライオンの王妃役で受賞)
僕、バーブラ・ストライサンド大好きです。世界を代表するシンガーとして、女優として
エンターティナーとしてショービジネス界の最高峰に立った女性アーティストの一人だと思います。彼女が歌う「マイ・ファニー・バレンタイン」大好きです。ロバート・レッドフォードと共演した「追憶」のテーマ曲「THE WAY WE WERE」ジュディ・ガーランドの名作をロック界に舞台を移してリメイクした「スター誕生」のテーマ曲「EVERGREEN」「Woman In Love」そして「ファニー・ガール」の「People」名曲揃いですよね~。
さてさて「ファニー・ガール」ですがステージに立つという夢に向かってがむしゃらに突き進むファニーの姿に目頭が熱くなってしまいました。オーディションで不合格と告げられようが何度も何度も果敢に挑戦し続けるファニーの姿に勇気を貰いました。名前の通りファニーなキャラクターなんです。持ち前の明るさや憎めない性格に回りの人々が動かされていくんですよね。自分の夢を叶えるためなら決して妥協はしない。それを邪魔するものには断固として抗議をする。それが劇場の一番エライ人であっても。それは我がままとは違うんですよね。たくさんの観客を喜ばせ、楽しませ、感動させるには信念を貫く姿勢が大事なんですよ。観客のご機嫌を取ったり、批評ばかり気にしていたのでは観客は離れてしまうと思うんです。
実際のファニー・ブライスもそういう魅力に溢れたスターだったのではないでしょうか。
スターの階段を上り始めたファニーの前にニックというオマー・シャリフ演じる踊り子たちに人気のタキシードの似合う男が現れます。職業は賭博師です。当時の社交界にはこういう男たちが結構いたんですね。ギャンブルで生計を立てているんです。でも生まれは良くて苦労しらずのお坊ちゃんなのです。二人は愛し合い結婚をし子供も生まれ、幸せに暮らしていたのですがニックは大きな賭けに負けてしまい、プライドを傷つけられ、あせったあげくある詐欺事件に巻き込まれて、捕まってしまいます。
つらいのはすべてファニーへの愛が根底にあることです。ファニーはニックの男としてのプライドを守ってあげたい。ニックはスターであるファニーに金銭的に男として迷惑をかけたくない。世間からヒモのような目で見られたくないという思い。それが空回りしてしまうんですね。いい弁護士を付ければ逮捕されることはなかったのですが、ニックは潔く自分から罪を認め刑務所へ。これもファニーを思うからこそなんです。
逮捕されて1年半後、ニックが出所してきます。けれどファニーは彼に別れを告げるのです。憎いからじゃなく、愛しているからこそ決心するんですね。ニックのこれからの人生を思えばこその決断だったと思います。愛って誰かのために自分の気持ちも犠牲にしなければいけない時ってありますよね。
ファニーはニックと出逢えて幸せだったと思います。悲しい結末には僕は思えませんでした。この作品のヒットを受けて翌年、バーブラは「ハロー・ドーリー」の映画化で主演を努めることになります。しかしあまりヒットはしなかったみたいですね。この作品を最後にハリウッドではこういう大型のミュージカル大作は製作されなくなります。アメリカン・ニュシネマの時代に突入してくのです。