こんばんは。

田中好子さんをしのんで「わが愛しのキャンディーズ」という番組をみました。これは2006年の7月に放送されたものを田中好子さん追悼で再放送されたんですよね。僕は前回も見ていたのですが今回じっくり見直して、色々気づかされることがありました。

まず楽曲のおぼえやすさですね。これは70~80年代歌謡曲全般にいえることだと思いますが、メロディーラインがやさしくて歌詞が素直に耳に入ってくるところがいいですね。キャンディーズの曲は年下の男の子がヒットしてから少しお姉さん目線の女の子でもない大人の女にもまだなりきれない微妙な感じが表現されていて、曲を作っていた方々の戦略のうまさが今聞いても古く感じないところだと思います。

ピンクレディーもそうですけどこの頃の振り付けも激しすぎず緩すぎずでおぼえやすいんですよね。カラオケで歌う時も自然に腕が動いたりしてね。

衣装もいいですよね~。3人のコンビネーションが抜群だしイエロー、ピンク、ブルーの色分けもすごく合ってるし。当時は今よりいい生地を揃えるのも難しかったとおもうんですよ。でも華やかな中にも清楚で品があって曲の内容がうまく表現されていて手を抜いていないプロの仕事って何十年たっても時を超える力があると思いますね。やさしい悪魔の衣装なんて今みてもちょっときわどいと思うのですが、キャンディーズの3人だと全然いやらしさを感じないですね。

僕か感動したのは、「コンサートを見るためにアルバイトをするのは当然、自分のギターでも質屋にもっていく。キャンディーズのためなら当然だ」と言ったコンサートの追っかけをしている男の子の言葉でした。好きな物のためならどんな犠牲も厭わないという気持ちがアイドルという存在をささえているのだと感じました。

キャンディーズが紅白歌合戦で春一番を歌った時の佐良直美さんの曲紹介がいいんですよ~。「キャンディースは輝き、キャンディーズはときめきキャンディーズは爽やか、それは春風のように」ほんとうにこの言葉がピッタリの素晴らしいアイトルグループだったんだとあらためて思いました。

解散したあとミキちゃんがソロで出した松本隆さん作詩、細野晴臣さん作曲の「夢恋人」いう曲があるのですがいい曲ですよ。

野地秩嘉さんという方が書かれた「芸能ビジネスを創った男 渡辺プロとその時代」という本にランちゃんがセンターになった理由などが詳しく書かれていますよ。興味のある方はどうぞ。