大変ご無沙汰をいたしておりますm(_)m

 

地震からはや半年、金沢はほぼ平常、能登は亀の歩みですが、それでも通るたびに少しずつ道は再生してきているし、仮設住宅なんかもだいぶ建ってきました。そもそも静かに枯れていくような状況だったので復興のスピードはこんなもの、という感じ。

うちも元祖父母の家どうしよう、そもそも手を付けるのに親族のハンコ集めをしてから…なんてどうしてもゆっくりの進捗になってます。あとは墓石がだいたい落下していたので戻すなど…

 

さてこの半年になんどか演奏の機会を頂きました。

 

①職場の関連オケ@名古屋

 

 所属しているのとは違う、でもとてもお世話になってる先生方のオーケストラ。以前にも東京でのせてもらったことがあります。しかし今回の会場は名古屋。流石に楽器もっていくのは難しくて…と相談したらレンタルしていただけることになって、ちょっとレンタル先とか探し回ることになったんですけどたまたま以前から別件で存じていた方のとこからお借りすることになりました。人様の楽器をお借りして本番弾くのはこれが初!何くるかな~と思ったら、

23号のゴールド様!もはや1000万こえちゃった楽器。豪華~!

「あ、玉ないのね」とか「ここ丸でつながってないのね」とか分かる人にしか分からないチェックポイントがいくつか。

 とても良く鳴り、弾きやすく、品のある素晴らしい楽器でした!流石!

なおソフトケースは業界で定評のある青山。つかむためのスリットが左右両側、大きく入っていてもちやすいのです。比較的軽いし。

台車ははじめまして6輪!階段のぼれるという代物です。台車自体が重い!車輪のところはこのまま倒れず、楽器乗せてるところだけ倒れる不思議な感じ。安定感は一番かもしれません。

 で、曲は昔吹奏楽コンクールの課題曲だった「風紋」というものの管弦楽編曲版、みんなも中学生の時に聞いたと思うオペラ「アイーダ」の有名なとこではなくて最後の最後、アイーダとラダメスが死んでいく「死の石」、そしておなじみ「誰も寝てはならぬ」。

 「風紋」は初めて弾いたのですがとても素敵な曲で、ハープは要所で和音やグリッサンド入れるくらいなんですけどとても効果的に使われていました。この曲、作曲されたのが指揮者の先生の先生らしく(お仲人とかもして頂いたとか)、指揮者の先生の熱意がすごくて「こうしたい」って指示が具体的、的確ですごくわかりやすかったです。

 「死の石」も初めて。ほんとはハープ2台の譜面を様子みながら合体っていうまず無茶からはじまる。音楽自体はラストのとても悲しい、泣けるシーンの曲でそれはそれは情感がこもって美しいのですが、アイーダ、ラダメスの歌でテンポが揺れまくるので結構怖い。フレーズがインテンポ~フェルマ~~~~タ~~インテンポ~インテンポ~みたいな、伸ばすの前提なので歌の空気を読むことが必要。

 あとこのシーンって「エジプトの英雄ラダメスは反逆者として地下墓地に幽閉されたが、その中には先回りした恋人で敵国エチオピアの王女のアイーダが潜んでいた。もはや辛い今生に別れを告げ、二人は共に永久の眠りにつく。地上ではラダメスを弔う儀式が行われており、ラダメスに恋をしていたエジプトの王女アムネリスの祈りとともに舞台に幕が下りる」みたいな感じで、地下と地上の二段構えなんですが、この地下から地上のシーンにうつるところでテンポに乗り切れないのとハープ的に理不尽な譜面(異名同音とか必要でそもそもペダルが間に合わない)で苦戦。

 今回そもそも遠方で練習に限られた回数しか参加できず「練習1回ゲネ本番」っていう怖い状況で、途中で脱落したらごめんなさいね~って気持ちだったのですが、大きな事故は起きなかったかな…

むしろ「誰も寝てはならぬ」は前もやったしハープ効果音みたいなものだし大丈夫だろうと思っていたら本番でヒヤッとすることが起きて、なんとか指揮者の先生が立て直してたのがすごかった!こういうことって起きるのね…

ラダメス&カラフ役の先生はもともとお仕事でも権威、かつ声楽家としてもデビューされているすごい方で御年だいぶ、なんですけどまだまだお声も素晴らしくてあやかりたい…

 

アイーダに因んで本番のネクタイはエジプト柄、ラペルピンはエジプト展で購入したバステト神。このネクタイ、初めて買ったというかシャツ買ったらついてきたもので、こうやって使う日が来るとは。

 

全然時間はなかったんですが、練習、本番とも味噌カツとか名古屋グルメは意地で食べ出来ました。八丁味噌が好きなの…どれもとてもとても美味しい…しかしお弁当のカロリーがすごい。一円1キロカロリー以上。

 

あと練習のときは「しらさぎ」一本で行けたんですけど、本番は北陸新幹線延長にともない敦賀で乗り換えになって不便になっちゃった…敦賀駅で階段おりてたら前のお爺さん転んで、掴んだんですけど支えきれず一緒にこけたし(でも後ろ向きには倒れられて、階段落ちていかなくてよかった)。

 

 

②去年もやったチェロ&ハープ

 

 これも職場関連の行事。今年もお声がけ頂いたんですが、今年は出来るだけ難しくない曲にしたくてジムノペティご提案したんですけど、それに加えて白鳥は去年好評だったんで今年もやりましょう!ということになりました。(それを回避したかったの…)

 で、ジムノペティ(本当はこれ3曲でおわりにしようとか思ってたけど白鳥もやるので1番のみに)、意外に苦戦。ボーっとしてると間違る。あとテンポが思っていたのと違って意外に速くて最初合わせたときは結構慌てました。最終的には調整してそこそこのテンポになりましたが…この曲は肩に力をいれずに聞ける曲だと思うのでチェロ&ハープだと音色的にも音域的にもよいのではないかと思います。

 そして白鳥!これが本番ではちょっと速かった!もう溺れないように必死…途切れずに最後まで弾ききれてよかった…この曲はチェロを堪能できてうっとりするような美しさがあるのですが、伴奏的にはやっぱり怖いですね。あとご提案頂いて今回は最後にグリッサンドを入れました。最後は何事もなかったかのように美しい印象を残すのは確かにこれが一番かも。

 昨年もいらして頂いたお客様から差し入れでお饅頭いただきました。

 

③学会オケonトランペット

 

 長らくコロナで中断していた学会オケが復活。今回前日練習の場所がとれず、まさかの「当日練習して本番」。前にやったことあるとはいえよく…2019年以来にお会いする方とかもいらして、懐かしかったです。曲は「フィンランディア」ともう定番でトランペット的にはつらい「ラデツキー行進曲」(休みをください)。

で今回、購入して以来出番のなかったC管のロータリートランペット初陣!

フィンランディアはB譜があったんですけど、ラデツキーはC譜のみ、かつオーケストラにありがちなニ長調だったのでC管使った方が楽。文化圏的にもロータリーの方が適してますし。指は本当に楽になって、B管だとかなり苦戦していたとこもスムーズ。ロータリーの方が押し込む長さが短いので小回りがききますね。音色もほどよくまとまってコントロールしやすい。また出番があればいいな~と思います。

B譜もあったので2本持って行っての本番でした。

今回のネクタイは能登半島と富山湾!

 

④学生さんオケ…

 

 学生さんのオーケストラ。これまたコロナとかもあって、引っ越してからはじめて乗せてもらうことになりました。

「パガニーニの主題による狂詩曲やるんでお願いします」ってお声がけ頂いたんですよ。それなら以前やったことあるし(弾けるとは言っていない)、弾きにくいというか弾けないとことかあるんですけどハープ目立つのグリッサンド3本だけなのでいいですよ~ってお答えしたら、しばらくして

 

「前プロがくるみ割り人形組曲になったので花のワルツもお願いします!」

 

( ´Д`)

 

もう全然話が違う。もはやパガニーニとかほどほどで…とか思ったんですけど、また意外に件のグリッサンドで苦戦。これ、どう弾くのが正解かよくわからなくてですね、youtubeとか見ても割とみんな「これでいいのか?」みたいな表情で弾いてるし、前は指揮者の先生のキューが頼りだったな~とか…

 もう一度フルスコアとりだしてピアノを確認しつつ、ピアニストとよく相談。そう、今回ソリストが学生さんだったんですよ!前はプロのピアニストだった。もともとコンクールとかで入賞とかもしていて、そもそもこの曲が弾けるってだけでもすごい。

 で、花のワルツ。去年もやった。やるたびに3分くらい寿命が縮んでる気がする。最初はオケの空気がつかみにくいのもあって恐々だったのですが、今回は「慌てずにしっかり弾く」って意識したらわりとつかめたような気がしました。最初に弾いてから9年目にしての悟り…それでも練習では途中で和音が飛んだり、指揮者の先生から「ここしっかり伸ばす」とか指示が入って慌てたりしましたが。あとカデンツァ入る直前のスケールが毎度曲者で、いつもは流しちゃってることが多いのですが今回は特にオケのテンポとしっかり合わせたいってことで苦労…一回目と二回目で音の数が違うのよ(´・∀・`)

怖い本番のときに楽屋で指慣らし用のサウルハープも持参。

 組曲は花のワルツに至るまでが長くて落ち着かない(今回抜粋でしたが)…こればっかりは本番出たとこ勝負、みたいな気持ちだったのですが、比較的おちついて弾けたのではないかと思います。

花のワルツ終わって次がコンチェルトでピアノの移動があったので、他の団員が一度退場する中私は楽器を動かしてました(´ω`)

 テクニックはもちろん、情感もたっぷりでほんと惚れ惚れするようなソロでした!すばらしい!

お礼で頂いたお菓子が豪華~(*´∀`*)

 

また新たな演奏のお話も頂いたので頑張りたいところ。