もうゴールデンウィークが終わってしまいますね…ブログのネタはまだ年度明けてないくらいなのでさくさく...前回からの続き。いつもはない時期に本番、しかも重いものが続いた話。

 

 今の職場の全然別の部署で職位としてはずっと上でチェロを弾かれる方がおられまして、前々から合わせる機会があるといいですね、って話をしていました。当初はオーケストラとかに一緒に参加する予定だったのですがコロナ騒動で頓挫。それがようやく落ち着いてきたのでいよいよ共演の機会を頂いたのです。北陸では初の本番。

 で、当初話していた通り合奏かな~と思っていたら

 

「個人個人の発表会にチェロ&ハープの二重奏で参加」

 

っていう…

個人的に、その演奏に参加する人数が少ないほど責任感が増すというか、何かが起きたときに音楽が途切れてしまうんで怖いんですよね~…

合奏はもちろん目立つ部分はちゃんと弾かないとバレますが、ハープはそもそも音が小さいので割と弾けてなくてもバレないときはバレない…それで困ることも多いんですが(・∀・`)

 

で、曲の候補をお持ちいただいたのですが、

 

「シシリエンヌ(フォーレ)」と「白鳥(サンサーンス)」

 

どっちも誰もが知っている名曲、そしてハープ(伴奏)は難\(^o^)/

 

いや、素晴らしい曲なんですけど、みんなが知ってる曲って間違えたら丸わかりだし、そもそも難しい…ちょっと2曲仕上げるのは無理そうだなと思ったので、シシリエンヌはご用意頂いた譜面がハープだと対応できないのとペダルを100回以上動かすのでハープ奏者の間では名高かかったりするので今回は無しにして、白鳥と私の過去やったことのある曲では伴奏にもなりそうな「グノー/バッハのアヴェマリア」にしていただくことになりました。

 

アヴェマリア、前の先生時代に楽譜を頂いて練習した曲で20年近く前…当時はアイリッシュハープも持っていなかったし、人前で演奏する日がこようとは…シシリエンヌや白鳥よりはマシなのですが、ちょいちょいペダル変えなきゃならないので油断はできない感じです。

そしてウェブ上で見つけたチェロ&ピアノの譜面はリピートする編曲になっていで、出来るだけ演奏時間を短くしたい私は「リピートなしで最後に飛びましょう」ってご提案したのですが「チェロ1オクターブ上げて対応しますよ」ってご提案を頂き…弦楽器ってそういうことができるのね…(歌とか金管楽器とかだととても苦しい)。

 

そして白鳥!優雅な白鳥の水面下でジタバタと動かし続ける足!(実際の白鳥はそうでもないらしいです。)

指の練習みたいになってるし、こっちもペダルチェンジは多いし、ややこしい…

 

 

コロナ以降の本番は全部関東で、楽器もそちらに置いてあるブルーを使っていたのでサルツェードは2019年以来の本番使用です。

L&H、サルヴィ台車を使うのも久しぶり…サルツェードをこっちの台車で長距離運んだの初めてだったんですけど、バックすると本体がずり落ちたりしました。台座カバーの底が樹脂だからなのか紐が緩かったのか…

 

そして困ったのが譜めくり。

白鳥は全く譜めくりのタイミングが無いのです。暗譜できればいいんですけどなかなか…

で、

プラスチックの板を置いて、

こんな感じ。これはうまくいきました!

透明だと違和感なし。譜面隠すなら黒とかがいいかもしれない。

 

合わせは2回くらいがやっと。

小さな事故は起こりそうだけど通りはしそう?あっという間にいざ本番。

 

そしてまさかのトリ。

 

会場がわりと街中だったので心配しましたが、無事搬入も完了…現地でのリハーサルの時間が限られていてさらに心配。ステージ脇でそわそわしてました。

特にチューニングがね~最高音部まで使うので、休憩時間とか直前にも可能な限り確認…これは今回みたいな演奏会形式が一番心配かもしれません。

 

しかし皆様お上手!よくこんな曲弾けるな~と感心して聴いておりました。

余裕はなかったけど。

 

ステージの広さとピアノ等の関係でチェロが遠くてそれも心配でしたが、個人的にはアヴェマリアは無難に終了、白鳥は最後の方でちょっとワタワタしたけど、一番最後のチェロが伸ばしの中で「タラリラタラリラ~」って高音部から降りてくる怖い怖いところ(通じて)は墜落せずに済んだのでよしとしたいです。やっぱりサルツェードの方が豊かな倍音でうまいことミスを隠してくれるような気がする。ブルーの方が抜けるんですかね~?

そして何よりチェロが伸びやかで優雅で、全てうまいこと納めてくださった感じ…

 

で、このコンサート、感想を新聞に投書された方がおられて、後日主催団体の代表者の方がもってきてくださいました。

 

 

あら好評ヽ(*^ω^*)ノ

よかったです。

 

その後、撮りなおした動画はこちら。

 

やっぱりなかなか難しい…

でもいつかは弾く機会があるのかな~と思っていた曲を弾けてよかったです。

来年も何かできるかな~