また色々ネタは渋滞してるんで書けるときに書けるものから書いてしまおうかと思います。

 

 コロナ前の例年だとだいたい12月くらいまでで本番が一通り終わって1~3月は暇、4月くらいからぼちぼち本番、というペースだったような気がします。ところが昨年~今年は年が明けてからの方がバタバタ。

 

 まずオーケストラ。コロナ後にハープでオケに乗るのはこれが初。実に3年ぶりで曲目は

 

・春の声(トランペットではやったけどハープでは初)

・花のワルツ

 

 いきなりこれ。

 

 そもそもどういう経緯だったかというと、一昨年に私も個人的に大変お世話になったヴァイオリン奏者であった方がご逝去され、一緒に演奏したメンバーでかつてやった曲で追悼の演奏会を行おうということにことになったのです。で、ちょっと特殊なオケで全然練習時間がとれなくて、本番当日しかあわせられず、過去やった曲から当日だけで出来そうな曲ということで選ばれました。

 

もう二曲あったんですけどハープは降り番。そして花のワルツになったのでもはやトランペットを吹いている余裕なし。さらに「過去にやった曲」のはずなのに春の声はハープでは所見っていう。

 

 春の声、出番はちょっとでいつもは省略されるレベルの存在感なのですが意外に重要?でもとにかく弾きにくい。ヨハンにしてもリヒャルトにしても、ウィーンの作曲家の作品はハープでは弾きにくい譜面が多い気がするんですよね。ピアノ的というか。後半両手で同じ音型をオクターブでアルペジオで弾くところとか、ウィーンフィルですら右手のパートしか弾いていない動画を見つけてしまって、安全側に準備。

 そして花のワルツ。言わずと知れたカデンツァあり。過去5回やって、そのたびちょっとずつ寿命が短くなっているような気がします。今回さらに怖いのは、過去全部サルツェードで弾いたのが今回は楽器の保管場所の都合で初、ブルーでカデンツァ弾くことになったこと。これが思っていた以上に大変で、サルツェードだとたとえミスをしても一応流れていたのがブルーだとどういうことか「指が引っかかって止まる」っていうことが起きてしまってカデンツァ自体が途切れてしまう!これはまずい!弦の摩擦が高いから?ともかく本番までには慣らすために繰り返し練習...

 

楽器の運搬も久しぶり。

リハではやっぱり緊張してうまく弦をつかめないっていう。

 

そしてマエストロから低音を響かせて欲しいっているご要望が出てさらに苦戦。

以前に他のマエストロからも同じように低音を出して欲しいって言われたことがあったんですけど、ハープの低音ってそもそも埋もれて聴こえないと思うのね…

でも低音側を意識したらテンポが走らないからか意外にしっかり弾くことができて、本番もリハよりはちゃんと形になったような気がします。

 

このオケでブルーをお披露目するのは初だったのでやっぱり珍しい青色については多くのメンバーから指摘されたんですけど、会場の係の方がピックアップの機構に気が付かれたのは流石だと思いました。

 

今回のコンサート、冒頭にもお話した通り追悼を目的としたもので、個人的な思い出のある水仙の花のアクセサリーを身に着けました。(ブローチはもともと注文していたものが間に合わなくて、検索かけたらたまたまイベントで売りに出してる方の記事が見つかって前日三鷹まで買いにいった。)猫はオーケストラ参加者でウェブで合奏していたメンバーでお揃い。そしてタイピンは今回演奏する機会のなかったトランペットで。

 なんせコロナで数年お会いできなかった上での訃報で、とても寂しく残念でしたが、これでちゃんとお別れが出来たように思います。

 

オマケ。

楽器積み込むところの動画を撮りました。

助手席を倒して台座側から積むとハッチバックの車ならだいたい積めます。

一度持ち上げる腕力は必要ですが…あと斜めにしたり工夫は必要。サルツェードとブルーではコツも違う。