夏が終わりますね~
今年の夏はなんだか盛沢山で、
ちょっと巣鴨のレソノサウンド様で日本画を見がてらニッケルハルパっていう民族楽器を弾かせて頂いたり、
弓で弾くんだけど指板のところにハーディガーディのような押さえるための器具がついてるスウェーデンの楽器。僕が弾くとギコギコなんですけど、うまい方が弾いたらとても素敵!
ミヤザワフルート様で宝飾品のように美しい楽器を吹かせてもらったり、
50周年記念モデルAZ coSmo!本当に美しい…
中学生の頃、リッププレート&ライザーが金のウィーンステージってモデルが出たころから気になっててその後リングとかが金の豪華版、AZモデルが出て(30周年モデルだった?)これのみがのこり、40周年モデルはルビーが付いたりしてこれも綺麗だったなぁ…とか大分昔から追いかけてる系統だったりします。
今回は金製のソルダードトーンホールになったうえに金は14金に純度up、手彫り彫刻までついた豪華仕様。お値段も豪華なんですけど、採算考えたらすごく安いといえるのではないかと思います。
とかもあるんですけど、一番は本番が2つあったことでして、まずいつの日にか弾くことがあるかと思っていたアルルの女第2組曲!
ご存知の方はご存知、メヌエットという曲で美しいフルートをハープが伴奏するんですけどそのプレッシャーがもう…
しかもメヌエット以外も曲者ぞろい。
一個前の間奏曲、どうにかする気もおきないインテルメンツォ後半出だし。(真ん中くらいがハープ)
弾きこめばできるのでしょうが、その時間はメヌエットに回したいのが本音。そして
このティンパニや金管まで含めたみんながトレモロ、または伸ばしで一人で上がってくところね、練習の時の指揮者の先生(本番とは違う方)に捕まって、弦をちぎるくらいの力いっぱい弾いても「埋もれて聞こえない。」
そもそもこんなの通ります?って思ったんですけどやれることはやる。
・金属弦まで含めて関係ある弦を張り替え。
そして色々プロの先生方なんかにも泣きついてお知恵を拝借した結果、
・A=443の高めにする。(フルートとの二重奏でもおすすめ)
・ちょっと下側を弾く。(プレデュラタブレって響板の近くを弾いて、硬く通る音を出す奏法あるんですけどちょっとそれに近く)
とか色々備えて本番。
楽譜に色ペン使ったの久しぶり…
そしてあまりに怖くてたまにやる裏技
控室や舞台裏にサウルハープ持ち込んで指ならし…ちまちま弾いてました。
でもこれが意外に人気で、ちょっとしたミニコンサート風に。やはりハープの普及はここからか。
でも全然レパートリーがないのと、本番前で全く余裕がなくてあんまりお披露目できせんでしたが…
そして本番!最も怖いメヌエットはこれも色々な方に「どうしたらいい?」と聞いて回って中間部の指とペダルが込み入っていて弾きにくい部分、
①頑張って全部弾く。
②上のメロディーラインのみ弾く。
③和音のみ弾く。
のうち、もっとも無難な第3案を選択したこともあって大きな事故なく終わったと思いたい。前半の一部で指がもつれちゃったけど…
でも素晴らしいフルートで、呼吸がよく合って、伴奏していてとっても楽しかったです。やっぱりフルート&ハープは相性がいい。
アンコールが第一組曲からカリヨンだったんですが、
ずっとホルンが一緒に吹いていて絶対聴こえないのでこんな投げやりな書き込みしてました。
団員の方のお母様でプロのハープ奏者の方がご来場になっていたとかで、聴かされたのが打ち上げで本当によかった…
そしてもう一つ。シャブリエのスペイン!こちらは昨年いつも乗られているプロの先生がご都合でこられず、僕が代打で参加させて頂いた団体様。
今回、
2台だったのです!
1番はそのプロの先生、本間美貴子 先生で、今回2番で呼んでいただけました!
2番パートを弾くのもプロの先生と弾くのも初めて。
練習の時からものすごく勉強になりました!弾弦に勢いがあって楽器がすごく鳴り、リズムが正確で、速いパッセージでもきっちり準備をしながら鋭く確実に演奏される。いつも自分がいかにぼんやり弾いていたのかよくわかりました…あと楽器鳴らすっていうのはこういうことかと…
先生がお使いになった楽器は会場に備え付けのはじめましてL&H85号CG。
ライオン&ヒーリーの中ではお値段抑えめ、でもプロでもご愛奏の方が大勢おられる楽器。一部に金箔張ったり、クラウンつけたり、カスタマイズされた楽器もちょいちょい見かけます。
NHK交響楽団の早川りさこ先生も愛用されていて、実はこの楽器も早川先生が選定されたとか。
ところで頭がエリンギっぽくありません?開き方と上が丸い感じが…ナチュラルの楽器に茶色のクラウンにしたらきっともっと…
鳩目が金属だったり(今はほかのライオン&ヒーリー同様、白い強化プラスチック)、
後ろ脚の形が違ったり(今は普通の後ろ足)、ペダルとかにメッキがしてあってキラキラしていたり
リベットが違ったり
細かいところが現行機種と違う。
平成7年の楽器なのでそこそこですね。
すごく明るくてよく鳴り、よく通る音でした。弾きこみの賜物でしょうか。ちょっと下の方までナイロン弦なのも関係あるかも…
2番パートは気楽、と言ったら怒られるんですが1番に本間先生がおられるのですごい安心感でした。(1番パートはソロも出てきて難曲で有名。)
僕一人だとごまかしてしまうようなところもクリアに弾かれる!サルツェードもちょっとお弾きいただいたのですが、たっぷり鳴らされる!
テンポが速くてあっという間に過ぎていってしまうのですが、とっても楽しく演奏ができました。
出番はこれで終了で、アンコールのカヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲も朗々と鳴るハープを舞台袖で聴いて終了。美しい…
打ち上げにも混ぜて頂けて、船橋にはオーケストラ部が8つもあること、ホールのハープやスタインウェイのピアノも音楽関係者のご尽力で納入されたこと、ハープもしばらくは弾きこみのためにハーピスト向けに開放されていたことなど教えていただけました。すごいなぁ。
終演。お疲れ様でした!
なおハードケースは団員の皆様から棺桶と呼ばれておりました…ハロウィンも近いしね。
そして年末まで本番は続く…