お久しぶりですm(_)m
 今週末のレバーハープの祭典の前に…
 
 さいたまにあるハープレンタルのお店、ハープガーデン様に行ってきました!
 
 目的は2つありまして、ひとつは周年フェアで沢山楽器が並べられていて、ライオン&ヒーリーとサルヴィの2社の楽器も持ち込まれて弾き比べできるということ、もうひとつは楽器の調整。
 昨年結構持ち出したりしていたのでちょっとペダルに雑音が混ざったりしていたので・・・(最後の調整から5年近く経過していましたし)
 関東圏ならまず出張していただけるのですがわざわざ楽器を持って行ったのはこのため!
 
 
サルツェード3台!この写真を撮るためだったのです!わざわざフェアに関係ないこの2台をご用意いただきましたm(_)m
サルツェード3台そろったのは本邦初かもしれない…
ハープガーデン様はサルツェードを2台お持ちで、20歳ちょっとの楽器にダニエル、3歳くらいの楽器にマイケルという愛称がつけられています。うちの楽器が10歳ちょっとなので、ちょうど10年ずつぐらい歳の離れた兄弟なんですね~向かって左からダニエルくん、うちの、マイケルくん。年代を経るにしたがって、だんだん茶色くなるのがおわかりでしょうか?
 
細かいところも違っていて、(以下ダニエル→うちの→マイケルの古い順)
ダニエルくん弦止めが変色しない、違った材質だったり、
 
ダニエルくんバーズアイメイプル!あととってとかペダルがメッキ?なんかキラキラしていたり、
 
ダニエルくん前足の真ん中が細い(オリジナルに近い形)だったり、
 
つまりダニエルくんとうちの楽器の間でモデルチェンジがおきているようでした。ネジなんかもちがう。
 
で、音なんですがこれが面白い!マイケルくんは弦の音が強くてすごく飛ぶ感じで、それがだんだん変わってダニエルくんになると弦のアタックより胴体が深く鳴る感じに!うまい具合に経年変化がわかりました!
 ちなみにマイケルくんはメストレ卿もお気に入りだったりします。
 
 そして今回の展示会で目玉はこちら!
 
左からサルヴィ「オーケストラ」、青山「オルフェウス46」、ライオン&ヒーリー「17号」の各社様46弦シリーズ!小さくともちゃんと各社の音色♪
 
皇后陛下もご愛奏の17号。もう製造されていませんが…これも素晴らしい杢目。久しぶりに見てみると、華奢でこんなに小柄だったのかと思います。
 
青山はヴィンテージっていうくらい古い楽器だったんですけど、これあたりでした!すごく鳴る!ペダルのゴムが大きくてキノコみたい。
 そして重心が17号より上?構えるとなんだか重い!オーケストラはさらに楽器全体が重たい感じ。
 
各社からご提供シリーズは
 
ライオン&ヒーリー御一行様。
 
サルヴィ御一行様。
 
ナチュラルの23号とイリス。各社の「顔」ですね。こうやって複数社の楽器が同時に弾けるのって、ハープでは珍しいんです。管楽器なんか展示会だとたくさんの会社の楽器を並べるものですが、スペースもとりますし…
並べて弾くと違いがよく分かります。どちらも大変良くなる素晴らしい楽器ですが、鳴りかたが違う。23号は全音域に渡って均一に、柔らかく暖かかくボリューム豊かな音色、イリスはもう少し落ち着いていて、高音域は残響が非常に長い澄んだ音、低音域は重厚と一台の中で音域によるキャラクターが違う感じですね。
 ライオン&ヒーリーは誰が弾いても、どんな環境でも(多少雑な弾き方になったとしても)「その楽器の音」で鳴ってくれる安定感があって、腕前をカバーしてくれる。
 サルヴィは弾く人も弾き方も選ぶというか、1台の中で音色のコントロールの幅が広い分、うまく操ることができればとても多彩な音楽を奏でられますが、制御できないと思うように弾けない感じが…だから合う人にはいろんなことができる、強力なパートナーになるのでしょうが。
 
※個人の感想です。
 
 とてもびっくりしたのが
 
このライオン&ヒーリー30号。
実は昨年も来ていて、そのときはあんまりならないな~とか思っていたのですが、今年はすごくいい音でした!やっぱり楽器って音が変わっていくんだな~
 
あと残念だったのが
このサルヴィ ダイアナ。とてもよくなる楽器で、だからこそ僕にはどうも合わなかったようで…「立って弾いた方がいい」とまで言われる始末…けして楽器が悪いわけではなく(むしろ華やかになる良い楽器)、相性の問題ですね…
 
そしてハープガーデン様の在庫楽器をみていたら気が付いた。
これ、ダイアナだと思ったらちょっと違う!46弦のセミグランドで、クラウンが丸っこい。
ダイアナプチ、と呼んでいるそうです。ダイアナの前身だったのでしょうか?
 
今回来ていた中で一番小さなペダルハープのシカゴプチ40弦。
外には木製のハードケースが!
 
今回一台だけ参加、カマックアテナ。ちょっと居心地悪そう。ペダルのぬるっとした感じや、独特の軽い弾き心地がよくわかります。
長居をしていたらポピュラーハープを弾かれる男性ハーピストの方(以前一度だけお会いしたことがあった。こちらのことも覚えていてくださった!)がいらして、さらっと何曲か弾かれたのですが、楽器の反応がよいのでとても合っていると思いました。とても軽い独特のタッチでもちゃんと鳴る。
 
 昨年あったホルンガッハはめでたく素晴らしいハーピストの平尾 祐紀子 様のもとにお輿入れされていました!平尾様はグリーンミネルヴァもお持ちで、これら高貴な楽器にふさわしい可憐な、でも王道とも言うべき正統な演奏をされます。
 
 
レバーも展示。
手前2台はサルヴィのアナなのですが、年代がかなり違って緑の方はベースの形も鳩目の材質も違いました。
 
番外編
トイレにいく途中にあったケースの棚。ぎっちり!
 
来年も企画されているとのこと、ぜひご参加を!