集団的自衛権は無い方がいいであろう。まずはどこまで攻めるかの明確なポイントが無いので甚だ危険である、それがきっかけで泥沼の戦争になってしまう可能性もある。大体2014年現在において、まずは武力で物事を解決する、というのはどうか、と思う、日本は自衛隊のみ、ということを強みとして、対話で出来る限りを解決するべきである。韓国が攻撃を受けた場合は集団的自衛権を理由に韓国のために武力行使しなければならないのか?英仏独で紛争が勃発した場合、どこに付けばいいのか?米日韓・中露北のパワーバランスは中露北の方が強い可能性もある。その場合は米日韓は負ける。どこを真の正義が存在するかを問えば国際連合そのものが真の正義かどうかは甚だ疑わしいということもあるであろう。米英間に紛争が起きればどっちに付くかもわからないことであろう。そして時代によって少しずつ解きほぐされて行くべき旧南北問題(資本主義圏・共産主義圏)を固定化してしまう懸念もある。以上の理由から集団的自衛権は必要無い。安倍はアメリカ艦船によって日本人を運んでいるときに米軍艦船が攻撃を受けたときのことを話していたが、米軍艦船に日本人を運ばせなければいい。
読売新聞の調査によれば、集団的自衛権の限定的行使に日本国民の71%が賛成している、ということであるが、その限定行使というのが、どこからどこまでと、私達が想定しているケースだけでは無い、様々なケースが生じてくるであろう、そこでその範囲を思った通りには決めることが出来ないということがある、想定外のことが生じてその惨劇に巻き込まれるということもあるであろう。まず世界のどの地域に限定すべきかという問題が第一にある。そしてアメリカが世界の情勢を正確に解っているとは言い難い、アメリカはイラクを大量破壊兵器を持っている疑いで戦争を起こしたが、戦争が終わってから大量破壊兵器は無かった、と言った。仮にイランからアメリカ船が攻撃され、そこに日本人が乗っていたら、集団的自衛権の行使に踏み切らなければならないのか?日本人は集団的自衛権の限定的行使なら容認とは言うがそれがどこからどこまでの範囲かがわからない。
そして報復することには意味は無い。賠償請求すべきである。
集団的自衛権が適用される可能性がある戦争を2つ挙げておく、一つはイラク戦争であり、一つはアフガニスタン戦争である、イラク戦争は大量破壊兵器は無かった、ということでまったくでたらめの戦争であった、アフガニスタン戦争についてはテロ攻撃を行ったのは、ターリバーン政権自体ではなく、その庇護下にあるアル・カーイダである。この場合、ターリバーンに攻撃を行うのは正当かという問題がある。このようにして、世界で日本が集団的自衛権に関わる戦争はいずれも妥当では無い。