小説:童貞 | 三上祐一のブログ

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 独自の日本大改革案を掲げる三上祐一のブログです。 なお私はこのブログの著作の一部がウィキペディアの「三上祐一」の項に投稿されることを認める。 http://yuusukeueno.blog40.fc2.com/

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小説:童貞
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 勇介は今年で42歳になる。勇介が愛とまでは言えないがそれに近いまでに、愛おしいと思えた女性との行為は、たった一人とのことだけ、しかし悲しいかな、それは愛では無かった。キリスト教が絶対の宗教であるならば、勇介には懺悔が必要となるであろう、しかし単純にそう言えるか?時代背景っていうのもやっぱ、あっただろうし。

 なお、勇介が、性欲というものは、歳をとると、我慢すると、悦びがまた再び戻ってくる、ということは、便宜のもので初めて知った。それを知るに、実に42年もの歳月がかかった。
「もう、俺は干からびているかもなあ・・・」
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 辰一郎「えっ!勇介一級持ってんの?」辰一郎「一級持ってんだったら、オリンピック級だよ」
勇介はその言葉を聞いた10日後には、石川県の親戚の叔父さんの家に行っていた。
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 勇介は辰一郎に言われた。 「勇介、ナンパぐらいして来いよ」
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 勇介は42歳になって気付いた。『理想的な日本人。それは、童貞を貫き、そして愛をも貫く者也!相手はそう、この世にたった一人!そしてそれがまさしく世界の進化形』それは勇介の独自の意見であった。
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 勇介は50歳で結婚した。1年後に子供が生まれた。男児であった。
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 ~つづく
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 なお、勇介の童貞喪失は寒々しい。何と無駄なことをしたのであろうか!
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