この日も観光に連れて行っていただいた。
ワガ国境というパキスタンとインドの国境。
ここはパキスタン、インド間の陸路で唯一開かれている国境であり、毎夕国境を閉鎖する際にフラッグセレモニーというものが開かれている。
セレモニーの様子はテレビでもよく取り上げられており、見たことある人も多いと思う。私もその一人だ。
今回、パキスタンを行く前にYoutubeの旅動画を見て予習はしたものの、ラホール市内から結構離れており、まさか行けるとは思ってなかった。Mさんさまさまである。
Mさんは日本語学校経営で忙しいものの、代理を立ててまで私たちを観光に連れて行ってくれる。昔、日本人相手に観光ガイドをしていたこともあるそうで、プロのガイドである。
しかも、現地への運転はMさんがしてくださり、費用も全てMさん持ちである。もはやわけがわからないのである。
ワガ国境、つまりインド側に向かうに連れて少し雰囲気がインドっぽさが出ていたかもしれない。心なしか道や路肩の店並みが雑然としてきた気がする。
道を多数の牛が横切ったり
電柱が多数傾いていたり。
私はインドに行ったことがないので勝手なイメージでしかなく大変申し訳ないのだが。。インドっぽいのか?
道ゆく服装はイスラムというかパキスタンの格好であるが。
ワガ国境のセレモニーの入場時間は、14〜15時ということだが、この日もうだるように熱い。車内の温度計は42℃であった。そのため、最初の検問所の兵士によれば、セレモニーのための入場は16時に延期されたとのこと。
時間が余ったので、一旦ラホールの方に戻り、シャーラマール庭園に連れて行っていただいた。この庭園はムガル帝国代5代皇帝シャー•ジャハーンによって1642年に完成されたペルシャ式泉水庭園で、1981年に世界遺産登録されている。
広大で落ち着いた庭園である。
暑いのでさらっと見て、庭園内の休憩所で軽く軽食。猫が4匹程いた。こちらの猫は頭が小さい。これが有名なペルシャ猫なのか?
というか、パキスタンは猫に限らず人も頭が小さい。パキスタンクォーターになるうちの娘は、出産前健診で頭が小さいことで度々ひっかかっており、頭が小さい子だと思っていたが、こちらの子の方が皆ずっと頭が小さいてびっくりする。
その後、再びワガ国境へ。時間になったため入れてくれたが、この後が面倒くさかった。インドのいざこざがあったからか、ものものしい雰囲気を感じる。銃(Mさんのご子息Hくん12歳によればAK47)を持った兵士による検問。空港にあるような金属探知の機械に3回も通される。周りは現地の人しかおらず、日本人はおろか、アジア人も白人も外国人と思しき人は誰もいない。格好はMさんに借りたパキスタン人の服装をしてるが、おそらく完璧に浮いている。。私は私で非常に面倒ないちゃもんをつけられるのではと恐々としていて、確かに兵士が何やら色々言っていたが、H君が現地語の単語で的確にサポートしてくれてなんとか突破した。
国境に近づくと建築中のスタジアムみたいなものが見えた。
がっつり建築中。建築現場。これはなんなのか?と思いつつ中に入ると、入場左手にテレビとかでも見慣れたスタジアムが見える。
柵の向こうにINDIAの文字。横にはガンジーの肖像。あちらがインド側である
一方入場右手のこちらパキスタン側。
外よりはましだが絶賛建築中。少しAKIRAを思いおこす。。
パキスタン側のスタンドは手前側には満員で客が入っていて、盛り上がっている。
地元の有名らしいテレビ局が来ていて、MさんとHくんと妻がインタビューされてた。
一方インド側。先程の写真を見ればお分かりのようにガランガラン。誰もいないのである。
Mさんは、この前のパキスタンとインドのいざこざでインドは負けたので怖くて出てこれないと宣う。
パキスタン側は扇動の人に導かれ盛り上がりを見せる。
パキスターン!!アッラー、アクバル!!など力強い歓声が上がる。そんな中行進が始まる。
孔雀みたいな帽子を被った黒服のパキスタン兵がけたたましい音楽とともに突き進む
テレビでも見た踵落とし
揃っている黒が美しい。
本来であればインド側との掛け合いが見ものらしいが、今回はインド側は、兵隊の行進もギャラリーもなし。本来の姿に比べれば少し物足りないのだろうが、それでも熱気と迫力で現地で見た甲斐はあった。
式自体は30分程度であったと思う。日除けのない40℃の直射日光の中ではこれくらいで丁度良いというか、限界である。
最後に、スタンドから行進した通路に降りるとこができ、兵隊さん達と記念撮影。
遠目に見てて全く気づかなかったが、皆むちゃくちゃでかい。全員身長が190cm以上なのではないか。まさに選ばれし精鋭達で国の威信をかけたセレモニーなのだと感じた。
先日Mさんが言っていたように、この国境を跨いで住む人々は違う文字を使うとはいえ、喋る言葉は同じである。しかもMさんによれば、人種も食習慣も一緒とのこと。明らかに違うのは、宗教。だからパキスタンとインドに分かれたのだろうが、宗教を持たない私からしたら、もっと仲良く出来ないのだろうかと安易に考えてしまうのだが。。まぁこの問題は深く語らないで置くのが吉。
今日もとても良いものを見せてもらったと感謝の念をいだきつつ帰路に着く。誰も熱中症にならなくてよかった。















