読書日記2026-61
こうふくろう
薬丸岳(著)
[小学館2025年7月発行]
あらすじ
二〇二〇年五月、大学生の芹沢涼風はコロナ禍の影響で息が詰まりそうになる毎日を過ごしていた。 ある日、彼女が池袋の公園を訪れると、そこには同じように孤独に苛まれ、行き場をなくした者たちがいた。 血がつながっていなくても、戸籍上は同じ家族でなくても、強い絆で結ばれた「本物の家族」を作りたい――。 涼風は親しくなった者たちと「こうふくろう」を立ち上げる。 しかし、いつしか想像を超えて巨大になった集団の内部では、日常的に犯罪行為が繰り返されるようになっていく。 不穏な日常、酷薄な悪い奴ら、鳥肌必至のラストシーン……これはあなたのすぐ隣にある物語。 人々の心に巣くい、世に蔓延る「闇」の根源を炙り出す、戦慄のクライム巨編!
感想
はぁ…527p長かった…そしてしんどい話でした。
薬丸岳さんがコロナ禍の鬱積を小説にすると、こんな話になるんだ…
ただ全てがフィクションとも思えず、現実的な部分もたくさんあると思えました。
コロナ禍で人との繋がりが希薄になったり、仕事を失ったり、家族との関係性で寂しさを抱えている若者達が《本物の家族を作ろう》という気持ちに流れたのは悪くはない。
が、そこは純粋な想いだけでは成り立たない危うさが隣り合わせというのに気づかないのがやはりあまい…
後味最凶の作家デビュー20周年記念作品!
「今までで一番ダークな作品になったかもしれません」(著者)
確かにね😓なかなか高度な社会派イヤミスでした!
ありがとうございましたm(_ _)m