読書日記2025-183
青い鳥、飛んだ
丸山正樹(著)
[角川春樹事務所2025年5月発行]
あらすじ
大手フランチャイズ加盟のコンビニ店主・柳田克己は、「万引き犯など最低の人間」という信念を持ち、決して見逃さず「捕まえる」ことにしていた。 ある日、克己は菓子パンを万引きした男を捕まえようとしたが、もみ合ううちにその男を死亡させてしまう。 そして克己は逮捕され、人生は暗転していく。 一方、児童養護施設で暮らしていた頃に万引きで捕まった過去を持つミチル。 彼女はバイトを掛け持ちしながら必死に一人で生きていたが、コロナ禍の「シーセッション(女性不況)」で仕事を次々に失い、現在は違法メンズエステ店で働いていた。 必死に生きながら、自分の夢の実現を目指す彼女は時折思うことがある。 あの日、捕まっていなければ…。 そんな二人が、ある事件を契機に巡り会うことに……。
感想
一度でも道を踏み外した者は、決して許されないのか? 各々の人生を通して描かれる苦悩と葛藤、そして再生――。
そうか…それを言いたかったのか丸山さんは…
コンビニ店長の考えは間違ってはいない。
が、その正義感が強すぎた結果は悲劇?!
万引きをする理由もそれぞれだけど、やはり犯罪は犯罪なんだから!
社会問題を題材のミステリ?サスペンス?
SNSでの情報拡散・炎上、メンズエステの実態、ホスト狂の娘、貧困、親ガチャ、そして逆恨み…
丸山さんにしては珍しい話かな?!
ラスト付近になると、全てがトントンと進み何となくはいい方向へ終わるけど、もう少ししっかりした"結"を望んでしまう私でした。
ありがとうございましたm(_ _)m