読書日記2025-164

隣人のうたはうるさくて、

ときどきやさしい

白尾悠(著)

[双葉社2024年11月発行]

 

隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい [ 白尾 悠 ]

 

  あらすじ

ココ・アパートメント――心地よい暮らしを作るために住人が協働するコミュニティ型マンション。 住人たちが一緒にダイニングルームで食事する「コハン」があったり、互いの子供を預けあったりする一方で、個人の独立性も重視した住まい。 家族と離れて暮らす男子高生、結婚を前に惑うカップル、シングル家庭の親子、秘められた過去を背負う老女……。 それぞれの胸の裡を繊細に浮かびあがらせながら、多世代の心の交流を温かな筆致で描く。 静かな感動を呼ぶ連作小説。



  感想

図書館に入った新刊リストをみている時にタイトルで気になり予約。

お初の作家さんです。


タイトルからドロドロした隣人話?それともほのぼの系?

これは完全に後者でした!😚


『心地よい暮らしを作るために多世代の住民が協働するコミュニティ型マンション』

一般的にシェアハウスと呼ばれているのとの違いは?

単身者だけでなく、家族や同棲カップル、父子家庭、母子家庭と家族構成も年代も違う人たち…

昔の長屋の人付き合いの関わりとか濃厚さを想像すると一番しっくりくるかな?!


子供たちは皆んなで育てる感覚だし、定期的に"コハン"と呼ばれる食事を住民が順番に作ってたり食べたり


他人同士の集まりだから、全てが良いことばかりではないと思うけど、このお話ではこの場所が不可欠と思われる人たちの集まりでした。


連作短編はそれぞれの人生が詰まってます!

読むほどに惹き込まれていきます!

人との関わりって煩わしいこともあるけど、やさしいことの方が多いと思わせてくれるお話でした。


確かに込み上げる感動がありましたよ!


ありがとうございましたm(_ _)m