読書日記2025-161
嘘つきたちへ
小倉千明(著)
[東京創元社2025年5月発行]
![嘘つきたちへ (ミステリ・フロンティア) [ 小倉 千明 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/0279/9784488020279_2_6.jpg)
あらすじ
過疎化が進んだ町で小学校時代を過ごした大地は、二十年以上前の卒業以来初めて東京で同級生二人と再会する。 虫取りやスイカ割りなどのノスタルジックな思い出話は、自然と五年生の時に起こった事故の話に移っていく。 リーダー格の少年・翔貴が沼に落ちて昏睡状態となり、目覚めぬまま最近亡くなった水難事故の真相とは?
第一回創元ミステリ短編賞受賞作「嘘つきたちへ」など、全五編の“嘘つきたちの競演”。
■収録作品
「このラジオは終わらせない」
「ミステリ好きな男」
「赤い糸を暴く」
「保健室のホームズ」
「嘘つきたちへ」
感想
新人離れした豊富なアイディアと展開で描く、‟嘘つきたちの競演” 第1回創元短編ミステリ短編賞受賞作を含む、デビュー短編集。
へっ、これがデビュー作とは!?驚きでした。完成されてましたね〜
どの話も途中からどんどん不穏な方へ展開し、ほぉ〜そうなるのか!と意外な展開へ。
こういうのがイヤミスってやつね!
しかもジンワリと効いてくるのよね…
嘘をついても『それがなに?』と思える強靭な精神がなければ、恐ろしい嘘は成立しないのかも??
これからが楽しみな作家さんです(^^)/
ありがとうございましたm(_ _)m