読書日記2025-156

氾濫の家

佐野広実(著)

[講談社2025年1月発行]


氾濫の家 [ 佐野 広実 ]

 

  あらすじ

郊外の住宅地に住む五十代の専業主婦、新井妙子。 ある日、隣の家で殺人事件が起きる。 被害者の隣人が著名な大学教授だったこと、一人息子がいたことを、妙子は事件を通じて初めて知る。 平穏そうに見えた隣家で何が起きていたのかーー事件はやがて、妙子自身の家庭の闇をあぶり出していく。

『誰かがこの町で』で「同調圧力」を、『シャドウワーク』で「DV」を描いた異色のサスペンス作家、今回のテーマは、この国に根深く残る「家父長制」!


  感想

「お前のためを思って言っている」「お前は黙って従っていればいいんだ」「誰のおかげで食ってこられたと思ってるんだ」

家父長制?いったいいつの時代なのよハッ


と、胸糞悪くなるような夫に尽くす妻…いや完全に洗脳されたと言うべきかな。


とにかく異常さが浮き上がってくるし、家ではモラハラ、会社ではパワハラの夫に従い続ける妻に読んでいてイライラピリピリ

姑と夫に蔑まれ続けての結果か?


佐野広実さんの執筆力に圧倒されつつ、一瞬これって…東野圭吾さんだっけ?

と勘違いしてしまうのは、加賀美刑事だから?爆笑 あっ!?加賀さんかwww


ミステリー要素はちょっと弱めだけど、感情が沸き立つのは止められないお話でした!


ありがとうございましたm(_ _)m