読書日記2025-156
氾濫の家
佐野広実(著)
[講談社2025年1月発行]
![氾濫の家 [ 佐野 広実 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/5670/9784065365670_2_9.jpg)
あらすじ
郊外の住宅地に住む五十代の専業主婦、新井妙子。 ある日、隣の家で殺人事件が起きる。 被害者の隣人が著名な大学教授だったこと、一人息子がいたことを、妙子は事件を通じて初めて知る。 平穏そうに見えた隣家で何が起きていたのかーー事件はやがて、妙子自身の家庭の闇をあぶり出していく。
『誰かがこの町で』で「同調圧力」を、『シャドウワーク』で「DV」を描いた異色のサスペンス作家、今回のテーマは、この国に根深く残る「家父長制」!
感想
「お前のためを思って言っている」「お前は黙って従っていればいいんだ」「誰のおかげで食ってこられたと思ってるんだ」
家父長制?いったいいつの時代なのよ
と、胸糞悪くなるような夫に尽くす妻…いや完全に洗脳されたと言うべきかな。
とにかく異常さが浮き上がってくるし、家ではモラハラ、会社ではパワハラの夫に従い続ける妻に読んでいてイライラ
姑と夫に蔑まれ続けての結果か?
佐野広実さんの執筆力に圧倒されつつ、一瞬これって…東野圭吾さんだっけ?
と勘違いしてしまうのは、加賀美刑事だから? あっ!?加賀さんかwww
ミステリー要素はちょっと弱めだけど、感情が沸き立つのは止められないお話でした!
ありがとうございましたm(_ _)m