読書日記2025-152

追跡

伊岡瞬(著)

[文藝春秋2025年2月発行]


追跡 [ 伊岡 瞬 ]

 

あらすじ

東京都武蔵野市で住宅一棟が焼ける火災が発生。 焼け跡からは、その家に住む志村潔(69)とその息子夫婦と見られる男女三人の遺体が見つかる。 単なる住宅火災に見えたが、夫婦と見られる遺体の死因は焼死ではなく、刺されたことによる失血死であった。 しかも現場からは、この夫婦の子供と見られる小学生が消えていた。さらには、志村の経歴をたどると、〝息子〟がいた形跡がない。一体この火事で死んでいたのは何者だったのか? 警察が捜査をに乗り出すのと軌を一にして、地下組織『I』の作業員の樋口にもある指令が下される。
不可解な火災、血の繋がりのない〝家族〟、消えた子供の行方……エンタテインメントを追求した、究極のノンストップサスペンス。


感想

タイトル通りの『追跡』でしたね。

ただ多くの登場人物と、前後する時間軸に戸惑ってしまう…


最初に相関図が載っているので、きっと分かりづらい?混乱?かと思っていたら、まさにその通り笑


誰が味方で誰が敵なのか…

それを見極めるまでが長かった泣


政治家・フィクサー・そこに絡む影の集団と警察官たち。

子どもの奪還を目指し裏切り、裏をかき、裏をとる。  

でもさすが伊岡作品!

その絡み具合やスピード感は読むスピードも緩めずにねウインク


ただもう少し人情的な部分も欲しかったかな…。


ありがとうございましたm(_ _)m