読書日記2025-131

ミナミの春

遠田潤子(著)

[文藝春秋2025年3月発行]


ミナミの春 [ 遠田 潤子 ]

 

あらすじ

◎松虫通のファミリア
「ピアニストになってほしい」亡妻の願いをかなえるために英才教育を施した娘のハルミは、漫才師になると言って出ていった。1995年、阪神淡路大震災で娘を亡くした吾郎は、5歳になる孫の存在を「元相方」から知らされる。
◎ミナミの春、万国の春
元相方のハルミが憧れた漫才師はただ一組、「カサブランカ」。ハルミ亡き後も追い続けたが、後ろ姿は遠く、ヒデヨシは漫才師を辞めた。2025年、万博の春に結婚を決めたハルミの娘のため、ヒデヨシは「カサブランカ」に会いに行く。
(他、計6篇)



感想

大阪・ミナミを舞台に、人の「あたたかさ」を照らす群像劇。


実際の名称でのお話は、知っている者にはムフフ…ね!

オムニバス短編集で主人公はそれぞれ別だけど、共通するのが『カサブランカ』とチョーコとハナコ。そのマネージャーも。

大阪に縁のある人なら親近感を覚えますよね〜


しかし…遠田潤子さんにしてはソフトな感じがした。 人情物語ぽかったかな?!

私の遠田さんの印象は『劣悪な生育』が必ずだったので(^o^; その片鱗はありましたが…


昭和〜平成〜令和と進むのはテンポはいいけど、あれ?何年経ったっけ?と少し戸惑ったかな。


映像化されたら面白いだろうなぁ〜とキラキラ


ありがとうございましたm(_ _)m