読書日記2025-123
ひまわり
新川帆立(著)
[幻冬舎2024年10月発行]

あらすじ
ある日事故に遭い、頚髄を損傷してしまったひまり。 リハビリを続けるも復職の夢は潰え、一念発起して弁護士を目指す。 鉛筆も握れず、六法全書も開けない。 言葉のみを味方に、果たして司法試験を突破できるのか? 「言葉は私の最後の砦。言葉がある限り、私たちはつながれる」
私は人の役に立てるのに、どうしてその力を発揮させてもらえないのーー? ひまりは自立を目指し司法試験受験を決意する。思い通りにならない身体でロースクールに通い始めるが、次々と壁が立ちはだかり……。
感想
482頁の長編大作。
この本を読む前までは、ノルマを熟すのに必死読書をしていたのかな?ひと休みしながら4日間もかかった… やたらと疲れた
新川作品って、もっと軽くサクサク読めるイメージだったのにちょっと意外?
ご自身も弁護士さんだから、同僚もしくは知り合いの話かなと…
実際に頸髄損傷で四肢麻痺の方を取材それているようだけど、決してモデルではないとあとがきされています。
事故により四肢麻痺となったひまりが弁護士になるまでを自らの手記という形で話は進んでいく挑戦物語!?
確かに大変な事も多く、お役所仕事では相手にされない事も幾つか…
それは分かるが、最初に結果ありきの物語としては·····長い
もう少し端折れなかったのか…
とはいえ…
過酷なリハビリに耐える姿。
その前向きな姿勢。
重度障害者の置かれている厳しい現状。
家族の立場。
文中に何回もあるけど、それを遠巻きに見る人たち…
確かに自分もその中に入るかな。
少しでも"知る"ことで視える景色が変わるかもしれない!
四肢麻痺の国会議員さんの姿を見た時…そこにもそういう理解を示してなかった自分がいるのは反省
ありがとうございましたm(_ _)m