読書日記2025-66

ウズタマ

額賀澪(著)

[小学館2017年11月発行]


ウズタマ [ 額賀 澪 ]

 

あらすじ

松宮周作(28歳)は、シングルマザーの紫織との結婚を前にしたある日、父親から見たこともない預金通帳を手渡される。 父親の様子から今までまったく知り得なかった人物が自分の為に大金を振り込んでいたことに感づいたが、親戚づきあいもない周作には全く心当たりがない。 謎を知る唯一の人物、父親はその後脳梗塞で倒れ、昏睡状態のままだ。 大金を自分のために用意した人物を探し始めたことにより、次々とわかっていく父親と自分の過去。そして、自分達親子が、25年前に起こったある傷害致死事件の被害者家族だとわかる。その被害者は、自分の母だった。そして、その加害者は、18歳の少年だった…。


感想

青春小説の旗手が挑む、アタラシイ家族小説


確かに「あれ?」

額賀さんの本は10冊読んでいるけど、今でのイメージとはかなり違ったかも…。

でもジワジワ心に響く物語でした!


編集話より

《ある一冊の通帳の話をしていたとき、血のつながり、家族、といった話題へと話はふくらみ、そこからこの小説は始まりました》


小説ってそういうヒントから生まれるんですね〜


ただ…25年の時を隔てて、2つの物語が平行して進んでいき、父と息子がそれぞれ語り手になるけど、あれ?どっちだっけ?とちょっと戸惑う感じはあったかな…


『ウズタマ』

どういう意味?とずっと最後まで気になって…

血がつながっていなくても、大切な時間を共に過ごした人は家族、そういう意味なんでしょうか?


ありがとうございましたm(_ _)m