読書日記2025-43

救いたくない命

俺たちは神じゃない2

中山祐次郎(著)

[新潮文庫2024年10月発行]

 

救いたくない命 俺たちは神じゃない2 (新潮文庫) [ 中山 祐次郎 ]

 

あらすじ

死線をさまよう無差別殺人犯、末期癌を宣告された高校時代の恩師(ただし因縁あり)。 麻布中央病院に勤務する剣崎啓介と松島直武は、日夜、さまざまな患者を手術する。 そのような中で、病のために将来に絶望した青年は医学部を目指すという大志を抱き、飛び降り事故に巻き込まれた元同僚・稲田は自らの道を見つけた。 治療が彼らに新たな人生を与えたのだ。 そして夏のある日、剣崎はオペ室で体調不良に襲われる。 この症状は何だったっけ? 誰でも患者になる。 そう、医師だって──。 頼れる相棒にして唯一無二の友、最強外科医コンビの活躍を描く。



感想

シリーズ第二弾。

表題の話は…あれ?

医師作家アンソロジー《夜明けのカルテ》で読んだ話でした。

そうだった!その本を読んでこのシリーズを読みたいと思ったんだー


多分その時も複雑な思いになった患者。

医者も人間、救いたくない命もあるわな…


短編連作で、全てその路線かと思えば他のはやはり"救いたい命"でしたね〜


今回は、病に倒れた外科医・剣崎先生を相棒のまっちゃん先生が手術をすることに。やっぱり医者も人間…いや患者になればその気持ちがやっと理解出来るもんだ〜


ただ上から目線だと思えた部分もあり…

飛び降り自殺した患者を身体を張って受け止めた医師。

壮絶なリハビリの末に車椅子ながら復帰した仕事に対して『あんな仕事』と表現。


外科医がメスを握れなくなるのは医者として終わる…という考えの基かもしれないけど、仕事に優越はないっしょ!


ありがとうございましたm(_ _)m