読書日記2025-34

バイト・クラブ

小路幸也(著)

[中央公論新社2024年11月発行]


バイト・クラブ (単行本) [ 小路幸也 ]

 

あらすじ

〈カラオケdondon〉の奥まった一室。 そこはお客に貸さない部屋。 通称〈バイト・クラブ〉のための部室だ。 ここの部員になるための資格は、【高校生の身の上で「暮らし」のためにバイトをしていること】。 ファミレスにガソリンスタンド、バッティングセンターなどなど。 稼いだお金の使い途は学費だったり生活費だったり、将来のためだったり。 お金はなくても、ここには私たちなりの「青春」がある。でもある日、そんな日常を一変させるような事件が起こる――。


感想

高校生たちが大人の階段を上る青春群像。


題材も内容も文体も優しくて、読み出すと止まらなかった!

小路さんらしいと思えたのは、そこまで悲惨じゃないってところかな?
暮らしのためと言っても親の収入があり高校へ通えて、バイトは必要だけど衣食住に困っている訳ではないし…

そういう高校生の応援する大人たちの存在は素晴らしい!
確かに一歩間違えばお咎めを受けそうな空間だけど、間違いなくこの5人には楽園ね〜♪(^_-)-☆

しかし…登場人物の偶然過ぎる繋がりがな…あり得るか?
と思わず苦笑い(;^ω^)
そこまでやるとちょっとクドい感もあるけど、まぁ〜そこも含めて小路作品ということで、面白かったので良しとしましょう(^^)/

ありがとうございましたm(_ _)m