読書日記2025-21

小鳥とリムジン

小川糸(著)

[ポプラ社2024年10月発行]

 

小鳥とリムジン (一般書 471) [ 小川 糸 ]

 

 あらすじ

苦しい環境にあり、人を信頼することをあきらめ、自分の人生すらもあきらめていた主人公が、かけがえのない人たちと出逢うことで自らの心と体を取り戻していく。 主人公の小鳥のささやかな楽しみは、仕事の帰り道に灯りのともったお弁当屋さんから漂うおいしそうなにおいをかぐこと。 人と接することが得意ではない小鳥は、心惹かれつつも長らくお店のドアを開けられずにいた。 その帰り、小鳥は初めてお弁当屋さんのドアを開ける――



感想

『食堂かたつむり』――「食べることは、生きること」  『ライオンのおやつ』――「死にむかうことは、生きること」 小川糸が描き出す、3つめの「生」の物語  「愛することは、生きること」


これは「生」の物語なんですね!

こちらの「性」も含まれているとも思えたけど…。


人生を諦めていた小鳥ちゃんの再生物語!

リムジンくんとの出会いが最後まで裏切られないように!!とひたすら願いながら…

読むたびにウルウルしながら…


良かったね!良かったね!と抱きしめたくなる話でした笑い泣き


小鳥ちゃんの子供時代の思いを我事のように沁みた。 子供は無力…反抗すれば捨てられる…

愛情に飢えて育つと、自分が親になったら愛情の向け方が分からず過保護で過干渉になってしまう。


小鳥ちゃんはリムジンくんが側にいれば、きっと愛情も取り戻せるよね!?


この本は「性」へのお勉強としてティーンにもぜひ読んで欲しいです!


小川作品では『ライオンのおやつ』がベストと思ってた。 それが「生」の物語とは知らなかったけど、それに匹敵するベスト作品と思ったこの本も「生」のシリーズとは…。

やはり私自身に刺さるのはそういう作品なんだと思い知らされたかもてへぺろ


ありがとうございましたm(_ _)m