読書日記2025-14

寺地はるな(著)

[NHK出版2024年11月発行]

 

雫 寺地はるな/著

 

あらすじ

今日が、雨でよかった――時を超え、かたちを変えて巡る、“つながり”と再生の物語。

ビルの取り壊しに伴うリフォームジュエリー会社の廃業を起点に時間をさかのぼりながら、物から物へ、人から人へと、30年の月日のなかで巡る想いと“つながり”、そして新たなはじまりを描く

出会い、卒業、就職、結婚、親子、別れ……。 中学の卒業制作づくりで出会った4人がそれぞれ直面する数々の選択と、その先にある転機、人生のままならなさ。 不器用に、でもひたむきに向き合う彼らの姿を通して、日常のささいな不安や違和感を丁寧にすくい取って人の弱さにそっと寄り添いながら、いまを生きるあなたにエールを贈る大人の青春小説。


感想

2025年から5年ずつ遡っていき、エピローグはプロローグの半年後だった。


そのエピローグを読む時に

"再生の物語" "大人の青春小説"

は完成した!と何故かウルウル泣


45歳→40→35→25→20→15歳

今の自分と仲間が歩んできた道筋を読みながら知るのは、現在に少しずつ厚みを増していくような不思議な感覚でした!


テーマはなんだろう?

「生き方」「こだわり」そして『永遠』


『置かれた場所で咲きなさい、最近よう言うやんか。でも、どうしてもそこでは咲かれへん時っていっぱいあるねんから、どんどん置き場所移ったってええんちゃうかなって』

これ読んで爆笑〜。そんで、確かに的を得た言葉と納得や!


寺地作品18冊目。好きさ上位にくる本でした。

いきなり廃業というシーンに私の心境とオーバーラップしたのもあるし、さりげなくLGBTQや毒親、就職難、パワハラなども織り込まれているのも寺地さんらしいのかなと!?


著者のこの作品への想いを読んで深いなぁ〜と思いました。



予約本、5冊かと思えば9冊もきてた…

手元本5冊あるので…じゅうよんさつや真顔

ヤバいぞ!眼の不調でまたも読書控え令発令中なのに驚き

幸い図書館の休館関係で3週間借りられるのがせめてラッキーチョキ


ありがとうございましたm(_ _)m