読書日記2025-12

しろがねの葉

千早茜(著)

[新潮社2022年9月発行]


しろがねの葉 [ 千早 茜 ]

 

あらすじ 

第168回直木賞受賞作! 男たちは命を賭して穴を穿つ。 山に、私の躰の中に――
戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。 天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。 しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。 
生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇!




  感想

直木賞作品、やはりさすがですね!

《生きることと官能を描ききった…》

はぁ〜千早茜さんという作家の力も見せつけられた1冊でした。


世界遺産の石見銀山、戦国〜江戸の話だしあまり好みではないと思ったけど、読むほどに惹かれた!


天才山師に拾われたウメという女性の生涯が描かれ、女であることを嘆き、女の生き方を模索し、それでも女としての幸せを掴もうと足掻いた一生だったのかな…。


身体の変化に否応なしに女であることを受け入れ、そして男を受け入れ、子を妊む…

ウメの強さと激しさに魅せられたのは男の方?惜しみなく愛を注ぐ男たちの凄さ大きさに感服!


僅かな光で闇を見透す目を持ったウメだが、生涯に渡って見続けたのは何だったのだろう?


ありがとうございましたm(_ _)m