読書日記2025-6

文身

岩井圭也(著)

[祥伝社2020年3月発行]


文身/岩井圭也【1000円以上送料無料】

 

あらすじ 

虚実茫漠たる無頼作家の苦悩を描いた、若き実力派の問題作!  己れの破滅的な生き様を文学に昇華させ、最後の文士と呼ばれた男の死。  遺稿に綴られていたのは、自殺したはずの実弟との奇妙な共謀関係だった!  果たしてこれは真実なのか?  私小説の主人公は俺やない、兄ちゃんやーー ここに書かれたことは実現しなければならないーー 好色で、酒好きで、暴力癖のある作家・須賀庸一。  業界での評判はすこぶる悪いが、それでも依頼が絶えなかったのは、 その作品がすべて〈私小説〉だと宣言されていたからだ。  真実と虚構の境界はどこに? 


  感想

岩井作品は6冊目。

この本は今まで読んだのとは毛色が随分と違う…


昭和中期の話から現代と進むが、最後の文士と呼ばれた私小説作家の須賀庸一の生きざまを劇中劇のように表現されていた…


う〜ん、難しいな(~O~;)

素晴らしいと言いたいけど、私小説の粘度の高い重苦しさは読むのがしんどいし暗い…でも不思議と気になる魅力はあった。

共感出来る人は娘さんだけだから、物語の中に入り込むことは難しかったのかも…。


岩井圭也さんの発想には感服するけどね!


『文身』って刺青を表す?

己の分身にして、決して消えることのない刺青

これをテーマに描かれたけど、『文身』の真実は?

ラストの1行はどうなんだろう?


 ❄️ ☃️ ❄️ ☃️ ❄️ ☃️ ❄️ ☃️


こちら地方でも雪です。

まだ屋根が薄っすら白い程度だけど。

積もるかなぁ〜


ありがとうございましたm(_ _)m