読書日記2025-3
ドヴォルザークに染まるころ
町田そのこ(著)
[光文社2024年11月発行]
![ドヴォルザークに染まるころ [ 町田そのこ ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/4511/9784334104511_1_2.jpg)
あらすじ
小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。 東京でバツイチ子持ちの恋人との関係に寂しさを覚える看護師。 認知症の義母に夫とのセックスレスの悩みを打ち明ける管理栄養士。 父と離婚した母が迎えに来て、まもなく転校することになる小六の女の子。 発達障害のある娘を一人で育てるシングルマザー。小さな町で、それぞれの人生を自分らしく懸命に生きる女性たちを描いた感動作。
感想
新年3冊目もこれまた好きな作家さんですぅ〜
やっぱり間違いない!
と言いたいところだけど、これは中々難しいというか考えさせられる話…
小学生をもつ母親世代であれば、より刺さるかもしれないかな?
町田さんのデビュー作は「R-18文学賞」
今回もその系統ぽい?
一行目から◯exときた
オヨヨ…どうなっていくの?とビビるような…興味津々なような…
北九州の片田舎、絶望的な閉塞感や男尊女卑、家族親族からの束縛、価値観や理不尽な慣習など…
当然のことながら不満をどう処理するのか?
《嬉しいとか痛いとか、大きな声で叫びきらん。自信がないもんやけん、言うたらいけんちと思うとる。言えばいいのに、言えん子》
《言えないっていうのは、いいことやないんよ》
連作短編で語り手になった女性の胸の内は、当人でないと分からない深い闇。
誰にでも人に言えないこともあるし、自分を守るための嘘もあるかもしれないが、それを責められるだろうか?
第5話の話は単行本化での書下ろしで、落としどころでもあるけど、ちょっと無理やり感もあった…
でも回収の仕方はさすがです!
ただ登場人物の名前が中々覚えられなくて…
苗字で呼んだり名前で呼んだりするので、その度に戻って確認(ーー;) 登場人物表が欲しかった…

この本は図書館にリクエスト予約したので"1番"でした!
同じく「コンビニ兄弟4」もリクエスト予約で1番
しかし購入はまだなのだ…

ありがとうございましたm(_ _)m