読書日記2024-232

開業医の正体

患者、看護師、お金のすべて

松永正訓(著)

[中公新書ラクレ2024年2月発行]


開業医の正体 患者、看護師、お金のすべて (中公新書ラクレ 809) [ 松永正訓 ]

 

あらすじ 

クリニックはどうやってどう作るの? お金をどう工面しているの? 収入は? どんな生活をしているの? 患者と患者家族に思うことは? 上から目線の大学病院にイライラするときとは? 看護師さんに何を求めているの? 診察しながら何を考えているの? ワケあって開業医になりましたが、開業医って大変です。 開業医のリアルと本音を包み隠さず明かします。 開業医の正体がわかれば、良い医者を見つける手掛かりになるはずです。



感想 

新聞の広告で売れ筋本と知り、普段お世話になることが多いお医者さんの世界を見てみたくて読みました。


薄い本だけど、なかなか読み応えのある内容でしたよ。


著者の小児外科医が、医者とはどうやってなって、どんな研修をして、どうやって人やお金を集めて開業して、どうやって生活しているのかを素人にも分かりやすく、ある意味赤裸々に書かれた本。


著者は真面目な真っ当な医者とは思うけど、「医者の収入はどれくらい?」で、その年収の額に、一般人とは感覚が違うと思えたな…

経費でベンツ?なぜそれが経費になるのよ!と言いたくなる。往診ならば軽でも十分だし、それ以外に使用するならば経費ではないはずよね…


ただ職種は違えど同じ自営業者として頷ける箇所は多々あり、医者も普通の人だなぁと。当り前だけどねてへぺろ


気になった本文は…

《医療界には医師頭(イシアタマ)という言葉がある。患者に自分の常識を押し付けてしまう。そこにコミュニケーションのそごが生まれる》


《世の中には「3分診療」なんて悪口があるけれど、早く、的確に診断して、処方できるのはいい医者である》


《1日の仕事に占める臨床の割合は、大学病院30%、一般病院90%、開業医100%》

手術も大学病院だけだと経験値がかなり少なく、一般病院での経験をつんだりもするそうな。

大学病院というのは研究と教育の場?

余程難しい病気じゃなければ、行くのは躊躇うな!がこの本を読んでいちばん思ったことかもグラサン


また機会があればこんな本下矢印下矢印も読んでみたい!

 

  

 

ありがとうございましたm(_ _)m