読書日記2024-227

当確師

真山仁(著)

[中央公論新社2015年12月発行]

 

当確師 (中公文庫) [ 真山仁 ]

 

  あらすじ

「小僧、何度言えばわかるんだ。俺は勝てない選挙はしないんだ」  莫大な報酬と引き換えに、当選率99パーセントを約束する 敏腕選挙コンサルタント、聖達磨がこのたび引き受けたのは、 最近、大災害時に備えた首都機能補完都市に指定された政令指定都市・高天(たかあま)市長選挙で 現職市長を打倒するというミッション。  金、権力、検察、洗脳、服従、プロパガンダ。 あらゆる手段を講じてのし上がり 今の地位を築いた現職の鏑木次郎の三選阻止のため、聖は、意外な人物を候補に擁立し 鉄板の市長の牙城に挑むが―。  裏切り、二重スパイ、金権、盗聴、恫喝、お涙ちょうだいなんでもあり。  選挙という壮大な人間喜劇には、欲望の全てが詰まっている。  「目を背けるな、これが日本の現実だ」


  感想

兵庫県知事選挙でのPR会社問題をニュース番組で取り上げていた時に、真山仁さんがコメンテーターとして出演されていた。

その時に紹介テロップに選挙当選請負人『当確師』の著者とあり、夫が読みたいと言うので借りた1冊。

既に続編、続々編と刊行されている。


その番組では現役の選挙コンサルタントさんも話をされていたけど、もう10年ほど前にこういう話を書かれてたとは驚きでした!


しかし選挙の裏では、こんなやりとりや駆け引きがあるのか?

人望や熱意といった前向きな行動力より、水面下でよく動き働く凄腕の『当確師』を雇えるかが一番の選挙必勝法かいな?


なんやかんやと言っても、足の引っ張り合い!相手候補の粗を探すのが勝つ秘訣?


でも選挙や政治の話だから、固くて読みにくいかと思えば、その展開に前のめりで面白かった!


今やネット時代だから、当確師さんもそこを駆使するのがメインになっているかもね(^_-)-☆


斎藤知事もちゃんとしたプロを雇うべきだったね…


ありがとうございましたm(_ _)m