読書日記2024-223

わたしたちは、海

カツセマサヒコ(著)

[光文社2024年9月発行]


わたしたちは、海 [ カツセマサヒコ ]

 

あらすじ



感想

お初な作家さん。新聞広告で絶賛されていたので、リクエスト予約した1冊。


町田そのこさんの書評…

《カッセさんの切り取る世界は……》

それって、物書きでも何でもない素人の私だけど、読み終わって感じたことを的確に表していた!思わずそういうことかと思えたそのこさんの言葉は流石に作家さんだわ〜


どこか儚くて焦れったさもある物語なのに、惹かれてしまうのはどうしてだろう。

特に大きな波がある訳でもないけど、心がザワザワ…ソワソワ…魅せられる

それは何?と聞きたくなるような感じ。


海辺の街の7編の話。登場人物がちょいと重なる微妙な連作?

あっ!この人!と間違い探しのような楽しみがあった。


タイトルの『わたしたちは、海』が出てくる話のみ書き下ろしらしい。


《人って、海みたいじゃない?海面は高くなる時間と低くなる時間があって、ずっと同じってことはほとんどないじやない?それってまるでわたしたちみたい。人生はすっとドン底でもないし、ずっといいことばかりでもない。交互に繰り返しながら、それでもすっと海は続いていくから、もうそれは人生だなーって》


みょう〜に頭に残った言葉です。


ありがとうございましたm(_ _)m