読書日記2024-211

暗い引力

岩井圭也(著)

[光文社2023年12月発行]

 

暗い引力 [ 岩井圭也 ]

 

あらすじ

妻に先立たれ養子の息子と向き合う老人。 仕事が忙しい妻を支える気弱な夫。 地方の美術館でくすぶり続ける学芸員。 倒産や理不尽なリストラで無職となった同級生たち。 借金苦から逃れようともがく老女。 会社ぐるみで不正を隠蔽する社畜たち。 彼らに正論は通じない。 ひとつの嘘から、転がりだす悪意の連鎖。 強がり、もがき、這い上がろうとする嘘つきたちが最後につかんだものは?


感想

岩井作品は5冊目。

今回は…ブラック岩井作品の短編6本。

こんな話も書かれるんだと驚きでした。


どれもゾクゾクする場面があるけど、存外読みやすくスルスル

どの話にも思わず『怖っ』ガーン

タイトル通り暗いところへ堕ちていくような作品ばかりでした…。


いちばん印象的だったのは《極楽》

借金踏倒して逃げ認知症の振りをした66歳の女性。

結果的には幸せなんじゃないの!?と思えた。


色んな引き出しを持たれた作家さん、次はどれを読もうかなぁ〜


ありがとうございましたm(_ _)m