読書日記2024-211
暗い引力
岩井圭也(著)
[光文社2023年12月発行]
![暗い引力 [ 岩井圭也 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/1756/9784334101756_1_5.jpg)
あらすじ
妻に先立たれ養子の息子と向き合う老人。 仕事が忙しい妻を支える気弱な夫。 地方の美術館でくすぶり続ける学芸員。 倒産や理不尽なリストラで無職となった同級生たち。 借金苦から逃れようともがく老女。 会社ぐるみで不正を隠蔽する社畜たち。 彼らに正論は通じない。 ひとつの嘘から、転がりだす悪意の連鎖。 強がり、もがき、這い上がろうとする嘘つきたちが最後につかんだものは?
感想
岩井作品は5冊目。
今回は…ブラック岩井作品の短編6本。
こんな話も書かれるんだと驚きでした。
どれもゾクゾクする場面があるけど、存外読みやすくスルスル
どの話にも思わず『怖っ』
タイトル通り暗いところへ堕ちていくような作品ばかりでした…。
いちばん印象的だったのは《極楽》
借金踏倒して逃げ認知症の振りをした66歳の女性。
結果的には幸せなんじゃないの!?と思えた。
色んな引き出しを持たれた作家さん、次はどれを読もうかなぁ〜
ありがとうございましたm(_ _)m