読書日記2024-172

科捜研の砦

岩井圭也(著)

[角川書店2024年6月発行]


科捜研の砦 [ 岩井 圭也 ]

 

  あらすじ

科捜研トップと言われる鑑定技術力と幅広い知識、そして、信じられないほどの愛想のなさで警察内部でも有名人の土門誠。 科学鑑定に並々ならぬ熱意を捧げ、「科捜研の最後の砦」と呼ばれる土門は、遺体や現場に残された、少しの違和感も見過ごさない。 そこに隠されているのがどれほど残酷な事実だったとしても、土門は必ず真実を追究する――。
『楽園の犬』『われは熊楠』など、次々と話題作を刊行し続ける気鋭の作家が描く、鑑定ミステリ。



  感想

たとえ神に見放されたとしても、科学は彼を裏切らない。


凄いですよね、科学の力は!


『最後の鑑定人』の前日譚、土門がまだ科捜研にいた頃のエピソード、"科捜研の砦"の異名を持つ土門の活躍を描く4つのミステリー。

前作はこの続編ありきでの話だったと思えました。まぁね、どちらから読んでもいい本かな!?


尾藤さんとの出会い話も結婚話も良かった(その進行経緯も知りたかったけどね)

最後の『神は殺さない』はしんどかったな…

「その罪を暴けるのは、私だけだ」

「科学は嘘をつかない。嘘をつくのはいつだって人間」


科学のトリックをここまで解釈する著者もすごいなぁ〜

また続編が読みたい!


ありがとうございましたm(_ _)m