読書日記2024-154

教誨

柚月裕子(著)

[小学館2022年11月発行]


教誨 [ 柚月 裕子 ]

 

  あらすじ

女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説!
幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉――「約束は守ったよ、褒めて」
吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。 響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。 香純は、響子の遺骨を三原家の墓におさめてもらうため、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。 香純は、響子が最期に遺した言葉の真意を探るため、事件を知る関係者と面会を重ねてゆく。


  感想

ずっと気になっていた1冊。
やっと予約数が減ったので読めました!

この事件って、ん?!
ありましたよね、実際に。
調べたら出てきました、犯人の名前を見て思い出した!顔も浮かんてきた!当時よくワイドショーを賑わせていたからね…

だから、どうしてもその犯人を念頭に置いてしまった…
その事件を題材にどこまでが創作なのか??

事件の背景や動機を、素人が関係者に話を聞きにいくのが主な展開。


本人でさえ動機がよく分かってない殺人は、周りの環境も強く影響していた。 小さな集落の人の関係性と田舎特有の因習にもある。

そんな中で心を壊していき…
でもそれは理由としても許されることではないが…。

死刑囚の響子の死刑が執行される場面は本当に苦しい…
死を持って罪を償うとは言え、人は最後まで生に執着し、恐怖に怯えるもんなんだと…

ありがとうございましたm(_ _)m