読書日記2024-135
同居鮨
間借り鮨まさよⅡ
原宏一(著)
[双葉社2024年5月発行]
![同居鮨 間借り鮨まさよ2 [ 原 宏一 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/7435/9784575247435_1_2.jpg)
あらすじ
自分のお店を持たず、間借り営業で全国を転々としながら鮨を握る雅代。 ふだんは、のほほんとほっこり笑顔を絶やさない丸顔のおばさんだが、迷える若者や道を間違えそうな料理人を前にするとさりげなく助けの手を差しのべる。 そんな雅代の握る鮨と職人としての在り方に胃袋も心も握られてしまう人情鮨小説、待望の第二弾。
感想
『間借り鮨まさよ』の続編。
出会った人たちの問題に真摯に向き合ってくれる雅代さん、こんなに優しかったっけ?
続編のほうが落ち着いたし読みやすかったし良かったけど、結構前作に関係する人がチラホラ出てきて、それがどうもあやふやで…
こりゃ〜、もう一度前作を読みたくなりますね!
自らの店を持たず間借り営業で全国を渡り歩く凄腕職人の雅代さん。
今回は、子ども食堂、ロックバンドツアーのケータリング、迷走する二代目鮨屋の3編。
タイトルの"同居鮨"は最後の話だった。
そこには"愛"と"優しさ"がいっぱい詰まってました!
鮨職人=愛
《仲買さんや産地の漁師さんに向ける敬愛。魚を大事に扱う慈愛。昔ながらの仕事を忘れない愛着。そして何よりお客さんに注ぐ愛情》
これは同じく商売をするものには、ハッとされられる言葉!
もちろん私は鮨職人ではないけど、仕事をする人すべてに当てはまる"愛"ではないでしょうか〜
『佳代のキッチン』でもそうだったけど、地のものを大切にする!が著者のポリシーなのかもね
ありがとうございましたm(_ _)m