読書日記2024-130

ゼロ打ち

相場英雄(著)

[角川春樹事務所2024年3月発行]


ゼロ打ち [ 相場 英雄 ]

 

あらすじ

ゼロ打ち……とは
選挙の開票開始直後、開票率0パーセントに近い時点で特定候補者の当選確実を報じること。

大和新聞の社会部記者・片山芽衣は、唐突な解散後の衆議院選挙で、選挙報道センターに配属された。 担当は激戦区の東京一区。 そんなある日、片山は取材中に「ある都議会議員の不審死」を知ることに。 一方、国会議員の秘書歴十年の中村は、同じく民政党東京一区の新人・大学教授である若宮の事務所の応援に駆り出された。 苦しい選挙戦のなか、若宮の女性スキャンダルがネットで拡散され……
小説でしか描けない政界の暗部とマスコミとの危険な癒着。 ノンストップエンターテインメント。


感想

相場英雄さんの社会派サスペンス小説。しっかり読ませられました!

まさに小説でしか書けない危険さ!?

本当にフィクションなのか?


"ゼロ打ち"って言葉は知らなかった…

正直、そんなのはどうでも良いように思うけど、マスメディアに生きる人には紙媒体が衰退した今後に、

《多くのネットユーザーに正確かつ速い当落情報を提供することで、ネット版読者を増やす》足掛かりになるらしい…


結局は"政治"と"金"の深い闇、それに対峙する真面目な新人秘書と真実を追求する記者。

国会議員よりも都議会議員の方が立場が…そうなのか?


都議の不審死疑惑を絡め、警察やマスコミの表裏を描きつつ真実を手繰り寄せていく後半は目が離せなかった!


いい方向へ向かうであろう結末だけど、やはり白黒ハッキリさせたかったなぁ〜

そこがちょっとモヤモヤで残念!


ありがとうございましたm(_ _)m