読書日記2024-124

水脈

伊岡瞬(著)

[徳間書店2024年1月発行]


水脈 [ 伊岡瞬 ]

 

あらすじ

神田川の護岸に設けられた排水口から、遺体が発見された。 台風の雨で増水した影響で、遺体は地下水路の「暗渠」を通って流れ着いたようだ。 死後数日経過しており、猛暑で一部は腐敗も始まっていた。 和泉署に合同捜査本部が立てられ、宮下は久しぶりに真壁と組むが、そこには“お客様”も加わることになった。 暗渠に妙に詳しいその客は謎に包まれていた――。 この事件は濁流のひとつにすぎない。 地底には、見えない「水路」が無数に広がっている――



感想

『痣』の名コンビ、宮下刑事&真壁刑事が帰ってきた!

と帯にあったが、多分読んだはずなんだけど、全く思い出せず…アセアセ


時々差し込まれる過去、被害者なんだろうなぁと漠然と思いつつ、やっと3分の2程読んだ頃に凶悪事件に発展、その辺りから物語は大きく動き出した感じかな。


"お客様"の正体は、多分?と思ったとおりだったな。


特殊詐欺や闇バイトに加担する犯罪者たちの残酷さ…

そして警察組織の面子にこだわった隠蔽や秘匿体質…

両方からの真相?!は、ちょっとこじつけた感があったし、もうひとつスッキリしない落としどころだったかも…。


それでも読み始めたら止められずに惹き込まれるのが伊岡作品!

最後に刑事が言った言葉

『やりきれない気持ちですね』

読者も同感!


伊岡作品、読まされる感が強いですね〜


ありがとうございましたm(_ _)m