読書日記2024-109

 ゴミの王国

朝倉宏景(著)

[双葉社2024年3月発行]


ゴミの王国 [ 朝倉宏景 ]

 

あらすじ

父の影響で過剰にきれい好きになった日下部朝陽は、東京の民間清掃会社で契約社員として様々悩みを抱えながら働いている。 ある日、隣の部屋に住む佐野友笑の部屋がゴミで溢れかえっていることに気がつき、驚く朝陽。 物を捨てられない友笑は、ゴミを集めてはアート作品を作っていた。 二人の距離はいつしか縮まり、目の前に立ちはだかる壁をひとつひとつ乗り越えていくが--。 片付けたい男と片付けられない女。 正反対の二人の、未来に希望がじんっと灯る成長物語。


感想

朝倉作品は6冊目。

今までとはちょっと毛色が違うような…?


潔癖症の男とゴミ屋敷の女、しかもアパートの隣同士とは…

これはコメディか?

と、読み初めはゴミ屋敷の場面に嫌悪感で…アセアセ


どちらも度を超えるのは、精神的な問題が影響していて、"そうなった背景"があり、そこを克服していくある意味の成長物語かな?!


見て見ぬ振りをしている限りは前に進めない…

寄り添える人が側にいるのが大切なのよね〜


《生きているかぎりは社会のなかで自分の居場所を見つけられたらと願う》


そういう心の寄り添いがやっぱり朝倉作品でした!


ありがとうございましたm(_ _)m