読書日記2024-105•106

ねこまち日々便り

(上)ねこが来た編

(下)ひとも来た編

柴田よしき(著)

[祥伝社文庫2023年5月発行]


ねこまち日々便り(上) ねこが来た編 (祥伝社文庫) [ 柴田よしき ]


ねこまち日々便り 下 ひとも来た編 祥伝社文庫 / 柴田よしき シバタヨシキ 【文庫】

  あらすじ 

(上)ねこが来た編

きっかけは一匹の猫だった。 まだやれる!を信じて生きる人々を描く奇跡の物語。

緑色の大きな目をした、やけにヒゲの長い猫だった。 離婚を機に故郷根古万知に戻った愛美は、この灰色の拾い猫をノンちゃんと名付け、飼うことに。 町名をもじって「ねこまち」と呼ばれるシャッター商店街の再活性化を狙い、ノンちゃんは一日駅長を務めることになる。 すると、これが話題になり、ノンちゃん見たさに駅は大賑わい、町も観光客で活気を取り戻す。 ところが……。

(下)ひとも来た編

子どもには希望を、大人には夢を。 未来をあきらめていた人々が町の再生に挑む! 

ふかふかと柔らかな毛に包まれた灰色の猫は、なかなかの器量良しだった。 観光客は一向に途切れない。 しかし、愛美たち商店街に暮らす人々は、根本的な問題に悩んでいた。高齢化による後継者問題である。 ノンちゃん人気が衰えないうちに、若者が、子どもたちが住みたくなる町にするためには。 愛美は自分の故郷の未来のため、奇想天外な案を思いつくと……。


  感想

前回のタイトルの"猫"はフェイクだったけど、今回はどっぷり"猫"さんよ笑


前々から気になっていた本。

微妙に予約数が途切れず、密かな人気本←多分猫好きさんかな?


上下本なので、これはまとめて読まないとと2冊いっぺんに予約した。

で、それが正解!

この本は完全に続きなので、上下本続けて読まないと完結しませんよ。

特に下巻が良かった!


それぞれのタイトルがいいですね〜


『ねこが来た』『ひとも来た』

観光の目玉もなくただ廃れていく町に、物怖じしない人懐っこい猫さまがやって来て住民が立ち上がった?!


猫さんの一日駅長で、わずかに活気づいてきたのをきっかけに、シャッター商店街を再開発ならぬ再活性!?


という何処かにありそうな話だけど、その段階を確認していくのも面白かった!


さびれた商店街の年寄りは、もう人生に期待せず穏便に波風立てず何も期待せず…静かに暮らしたい!

小さな集落の自給自足に近い生活をしている年寄りもそう…


その気持ちも分かるなぁ〜

齢を取るにつれて、とにかく平穏で平和な日々!それだけを願ってしまうもの。


それでも人が集まり町が動いたら、興奮もするし前向きにもなれるのが人間なんだなぁ〜照れ


本書での女優さんの言葉

《私はもう老いることは怖くないわ。怖いのは何もせずに朽ちていくこと、それだけ》


ありがとうございましたm(_ _)m