読書日記2027-104
捨て猫のプリンアラモード
下町洋食バー高野
麻宮ゆり子(著)
[角川春樹事務所2020年7月発行]
![捨て猫のプリンアラモード 下町洋食バー高野 [ 麻宮ゆり子 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/3558/9784758413558.jpg)
あらすじ
オリンピックまで2年、昭和37年の東京。 17歳の郷子は、2年前に集団就職で上京したものの、劣悪な労働環境から工場を逃亡した。 そのまま上野駅でうろうろしていたところを、浅草にある「洋食バー高野」のおかみ・とし子に拾われ、そこで働くことに。 美味しく温もりあふれる絶品料理と人びとに出会い、郷子は新しい“家族"と“居場所"を見つけていく。 平日の昼間から多くの人が集う、下町の社交場「洋食バー高野」を舞台に描く、少女の上京物語
感想
以前読んだ麻宮作品が良かったので違うのを読んでみたが、表紙とタイトルからの想像したのはほんわかしたお話だったけど…
それとは全く違う甘い話ではなかった。
時代は昭和37年、集団就職での劣悪な環境、口減らしのために子供を…なんてまだあった時代?
戦後の苦しみと共にそこに生きる人たちの活気あふれる様子も色濃くあったんですね…。
戦争孤児という言葉は今の朝ドラと重なり…その子供たちが逞しく生きているのがいいですね〜
高野バーもすき焼き屋さんも実際にあるお店がモデルらしい?!
高度成長期に入る頃の元気な日本が上手く描かれていたかも
《俯瞰して見る》
「高いところから見下ろすこと」を表す言葉。 そこから転じて、「全体を把握すること」の意味で使われることもあります。
人には色んな面があるという意味で、作者はこれを言いたかったのかな?
タイトルから"猫"が出てくるのかと思ったけど…全くのハズレでした
続編があるみたいだけど、図書館にはなかった…残念
ありがとうございましたm(_ _)m