読書日記2024-101
アルプス席の母
早見和真(著)
[小学館2024年3月発行]
![アルプス席の母 [ 早見 和真 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/7139/9784093867139_1_3.jpg)
あらすじ
秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。 湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。 声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。 息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。 不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。 果たしてふたりの夢は叶うのか!?
かつて誰も読んだことのない著者渾身の高校野球小説が開幕する。
感想
高校球児の母物語、タイトルからしてそのものですね〜。
でも最後の最後の息子の言葉がそのもとになったのかなぁ?
母目線の本音、綺麗事だけではないのもリアル。
うちの息子は中学校の野球部だったけど、中高一貫校でその高校は甲子園常連校だった。
息子は中学で野球は辞めたけど、同級生で高校の野球部へは行った仲間もいた(スカウトがないと入れない)
私学なので中学時代でも保護者の関わりは多く、その親達にはその後の事も色々と聞いてました。
まさにこの本の話はフィクションではない…。
甲子園出場はめでたいけどお金も掛かりますよ! もう20年以上も前の話だけど、寄付金が野球部員10万、ベンチ入りしたら30万。その他生徒の保護者は一口5000円以上で。
「学校に寄付する分をうちにして」と同級生の親に頼まれたっけ。
中学でも保護者会の上下関係に変なルール、監督との関係性などホント面倒臭かったけど、でも逆にその関わりは楽しかった!息子は万年補欠だったけどね
長年、春も夏も必ずや1回は甲子園へ行く高校野球フリークな夫が先に読んで…
『この作家さんは高校球児の事がよく分かっている』と何回も涙したそうな。
そういうのは珍しいので、逆に読む前に冷静になったかも
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