読書日記2024-98

世界でいちばん透きとおった物語

杉井光(著)

[新潮文庫2023年5月発行]


世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫nex(ネックス)) [ 杉井 光 ]


  あらすじ 

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。 女癖が悪かった宮内は、妻帯者でありながら多くの女性と交際しており、そのうちの一人とは子供までつくっていた。 それが僕だ。 宮内の死後、彼の長男から僕に連絡が入る。 「親父は『世界でいちばん透きとおった物語』というタイトルの小説を死ぬ間際に書いていたらしい。奇妙な成り行きから僕は、一度も会ったことがない父の遺稿を探すことになる。 知り合いの文芸編集者・霧子さんの力も借りて、業界関係者や父の愛人たちに調べを入れていくうちに、僕は父の複雑な人物像を知っていく。 やがて父の遺稿を狙う別の何者かの妨害も始まり、ついに僕は『世界でいちばん透きとおった物語』に隠された衝撃の真実にたどり着く――。



  感想

“電子書籍化絶対不可能”&“ネタバレ厳禁”、30万部突破。 絶対に予測不能な衝撃のラスト――あなたの見る世界は『透きとおる』。


発売当初からかなり煽るような見出しがあって、また大袈裟な!と思っていたら…

確かにこれは紙書籍ではないと出来ない手法ですね!

本の題名が物語の中の主軸として常にある…


読み終わる寸前に…

『なるほど〜そういうことか!』


そのカラクリに気付いたのは、ラストから10ページ前おいで

読まれた方は、どの辺りで気づかれました?ウインク


ただ物語性の父と息子のことは早い段階で想像していたので、あぁ〜やっぱりねとグッ


新しいタイプの小説、これ以上書くとネタバレになるのでこの辺で笑

やられた感ありました!


ありがとうございましたm(_ _)m