読書日記2024-87
つきはぐ、さんかく
菰野江名(著)
[ポプラ社2023年1月発行]
あらすじ
惣菜と珈琲のお店「△」を営むヒロは、晴太、中学三年生の蒼と三人兄弟だけで暮らしている。 ヒロが美味しい惣菜を作り、晴太がコーヒーを淹れ、蒼は元気に学校へ出かける。 しかしある日、蒼は中学卒業とともに家を出たいと言い始める。 これまでの穏やかな日々を続けていきたいヒロは、激しく反発してしまうのだが、三人はそれぞれに複雑な事情を抱えていた――。 傷つきながらも身を寄せ合って生きてきた三人が、懸命に明日を紡いでいくための物語。
感想
初読みの作家さん。
不思議な読み心地だったかな…
最初に関係性が説明されないまま物語が進んでいくので、モヤモヤ感が半端なくて前半は乗れなかった。
中盤になり少しずつ出し惜しみするように3人の素性が明らかになってきたら、続きが気になり一気読み!
ヒロちゃんは障害があるのかと思っていたら…
へぇ〜そういうこと!と思わず声に出していた
かなり特殊な生育の3人は、必死で自分たちの巣を護る小鳥のようで危うさが切なかった…
それもこれも身勝手な大人達よ
現役の裁判所書記官という異色の肩書?の菰野江名さんのデビュー作は完成されてましたね!
ありがとうございましたm(_ _)m