読書日記2024-86
ぼくは青くて透明で
窪美澄(著)
[文藝春秋2024年1月発行]
![ぼくは青くて透明で [ 窪 美澄 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/7931/9784163917931_1_2.jpg)
あらすじ
高校一年の夏、ぼくは彼に恋をした。
「ぼく」(羽田海)は、血の繋がらない継母の美佐子さんと二人暮らしをしている。 ぼくが高校一年の夏に、美佐子さんの仕事の都合で引っ越しをすることになった。 幼いころは父さんと母さんがいたけれど、ぼくが六歳のときに母さんは家を出ていき、その後美佐子さんと結婚した父さんもどこかに行ってしまった。 勉強も好きじゃないし、運動も得意じゃない。 いつか美佐子さんとも離れなくちゃいけない。 そんなとき、「ぼく」は、転校先の高校で忍と出会った……。出会ってしまった。
感想
表紙からも想像するように…これがBLってやつ?
窪さんだよね…
と不安になりながらも読み進め、漠然とこういうことを書きたかったのか?と感じたことがあった。
ネットで著者の想いを読んで、何となくパズルが完成した気分
そう、"普通って何?"が隠れていたんでしょうね?!
人と同じが普通?違うとおかしい人?
今の時代は"多様性"を認めないといけない風潮にはなっているけど、やはりずっと刷り込まれてきた概念を覆すのって時間が掛かるでしょう…
登場人物が順に語り手になり、第2話での「美佐子」でグッときた。
やっぱり窪さんだと
親の気持ちは一生続くんだよな…
結局は誰が悪いとか正しいとかもないし、忍の両親を一方的に責めるのも…その立場ならば否定は出来ないかもだし…
多数派も少数派もどちらも尊重されて折り合いをつけてこそ社会が成立するのかも…
皆んなが幸せになれたらいいなぁ〜
ありがとうございましたm(_ _)m