読書日記2024-75

君が残した贈りもの

藤本ひとみ(著)

[講談社2023年2月発行]


君が残した贈りもの [ 藤本 ひとみ ]

 

あらすじ

数学界に自分の頭脳を捧げたいと思っている上杉和典は、互い才能を認め合っていた野球部エースの早逝に触れ、彼が命を削っても成し遂げたかった真の目的を探し始める。 それが自分の人生を揺るがせるものになるとは知らずにーー。
《野球は、そんな底の浅いものじゃない。大事なのは、高校生が自分で考え、全力を投入し、勝敗という形でその結果を受け止め、自分の心身に反映させて、さらに考え、ぶつけ、その繰り返しで心を成長させ、自分を信じる気持ちを構築する事だ。それができるのは、勝ちを目指さない野球だけなんだ。》 ーー本文より


感想

表紙から見て、当然"野球""甲子園"の話だと想像。

確かにその通りなんだけど、それはオマケのよう?で上杉くんの進む方向を育てる物語に思えた。


初読みの作家さん?で知らないのだけど、表紙の【KZU】の意味が分からず調べたら、これってシリーズなの?

特殊能力を持つ登場人物が多く、無償の情報提供…

これがシリーズに関係しているのか??


そういうのを重視しないで素直に読めば青春感動小説です!

友情・家族愛・親との関係・目標達成

どれも青春には付き物よね〜


ただ、そう簡単に優勝は出来ませんぞ!

そこは、挫折があってもええんじゃないかい?!グラサン


《境界知能》という言葉は知らなかったけど、一般に発達障害という部類?

最初からそうなんだろうとは見えてたけど、誰も疑わないのが不思議だった…


『人格形成に重点を置く高校野球』

『勝ちを目指さない野球』

賛成!!拍手


ありがとうございましたm(_ _)m