読書日記2024-63
隠居おてだま
西條奈加(著)
[角川書店2023年5月発行]
あらすじ
優雅な余生を送るはずの隠居家は、今日も子供たちで大にぎわい。 老舗糸問屋・嶋屋元当主の徳兵衛は、還暦を機に隠居暮らしを始めた。 風雅な余生を送るはずが、巣鴨の隠居家は孫の千代太が連れてきた子供たちで大にぎわい。 子供たちとその親の面倒にまで首を突っ込むうち、新たに組紐商いも始めることとなった。 商いに夢中の徳兵衛は、自分の家族に芽吹いた悶着の種に気が付かない。 やがて訪れた親子と夫婦の危機に、嶋屋一家はどう向き合う?
笑いあり涙ありの人情時代小説『隠居すごろく』、待望の続編!
感想
待望の続編…
あちゃー、その初本を読んでなかった
得意のワイルド読み!
読み始めて"どうしようかなぁ〜"と思いつつ…
①章を読んで"うん、大丈夫だぁ〜"と確信!
特に支障なく楽しめました![]()
前作『すごろく』の意味もさり気なく本文に出てきて、同じく『おてだま』の意味もね![]()
でも前作を読んでいたら、徳兵衛さんの人となりをもっと感じられただろうし、子供達や脇役さんの在り方も違うだろうなぁとは思えました。
ワイルド読みしなくっちゃー![]()
そもそも気楽に読めるユーモア人情時代小説。
ドラマというより舞台でお芝居になりそうなシチュエーション?!
この時代の隠居は還暦。
隠居連中がそこでしみじみと言う「己が用済みになったようで…」
だから更に老け込んでしまうんでしょうね…
終わり方に余韻があるのは、また続編があるってことかな?
ありがとうございましたm(_ _)m